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『どうしたんですか？』
岸「そろそろ紫耀に
休憩させてやろうと思って
Aちゃんも
もう会社に戻るでしょ？」
『今日はここの役目が終われば直帰です』
岸「良いじゃん、ゆっくり休んでよ」
『ありがとうございます』
岸「よっしゃ、じゃあ今度は
俺がママのアイドルになって来るかな」
腕まくりをする振りをしながら
「おつかれ」と言い残すと
岸さんは自信満々で紫耀くんに群がる
ママの人だかりの中に消えて行った
…あの中に入っていけるなんて
本当に尊敬するな
もう一度、空を見上げて
雨が降る前に早く帰りたいと思い
足早にスタッフ用のテントへ急いだ
だけど目的地に辿り着いたところで
私は声を掛けられた
紫「Aちゃん、少し時間ある？」
『…紫耀くん』
紫「こっちに来て」
追いかけるように駆け寄って来た紫耀くんは
私の答えも待たずに
テントの裏側に向きを変えると
手招きをして私を呼んだ
そして…
紫「やっぱり…諦められない」
『………』
紫「やっと見つけたのに
このまま諦めたくないんだ」
『………』
紫「付き合おう、俺たち
それであの約束を叶えよう」
…どうして？
私はあんなにも苦しんだ…
一生分の涙を流して
恋も友情も手離す覚悟をした
２年も掛かり大切な初恋を忘れて
やっと幸せを感じているのに…
どうして…そんなにも簡単に
付き合おうだなんて言えてしまうの？
『…どうして？高校で再会した時
紫耀くんは私を好きにならなかったよ』
紫「本当にごめんね…でも今は違うよ」
『それは私がみいちゃんだから？』
紫「そうだよ…結婚しないで…みいちゃん」
『紫耀くん、あのね…』
戸惑いと共に
やっぱり感じてしまった
紫耀くんの想いの中に
言葉では言い表せない違和感
だけど、それを確かめようとしたら
私の言葉は遮られ
気付けば紫耀くんに抱きしめられていた
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莉衣子(プロフ) - enaさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！是非他のお話も読んでみて下さいね😄 (2023年1月14日 22時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ena(プロフ) - 初めて占ツクで泣いた、、、、めっちゃ良かった、、、、 (2023年1月14日 15時) (レス) @page46 id: 9602eac128 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ぬれおかきさん» こんにちは。泣いて頂けるなんて嬉しい限りです！是非また読んでやって下さい。他のお話もお暇な時にでも覗いてみて下さい！ありがとうございました😄 (2022年6月12日 21時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ぬれおかき - こんにちは！この小説初めて読んだんですけど、主人公に感情移入しすぎて号泣しちゃいました😭 主さん天才ですね！この小説が恋しくなったらまた読みに来たいと思います笑😁 (2022年6月12日 18時) (レス) @page46 id: e9500e9e81 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ノンさん» ドラマと設定が一部だけ似てると思い公開を控えていましたけど全く違う展開でしたので公開しました。だからドラマが元ではなくて一応オリジナルです😊 (2022年6月4日 10時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2022年4月5日 10時
