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紫「岸さん、これAちゃんが
作ってくれた企画書です、どうですか?」
岸「良いね、俺のイメージ通りだ」
彼女の作った資料を見ると
岸さんは嬉しそうに頷いていた
紫「岸さんのマスコットのおかげだって
Aちゃんがお礼を言ってましたよ」
岸「そういうところに気付いてくれる
彼女のおかげだって」
紫「ふふ、お互いをベタ褒めですね」
今思えば文化祭で
Aちゃんは誰もやりたがらない
裏方を率先して名乗り出ていた
きっとクラスの空気を読んでくれていたのに
あの頃は美波がみいちゃんかもしれないと
俺の頭の中はそのことでいっぱいで
そんなことにも気付けなかったんだ
頭の中に昔の懐かしい記憶が
断片的に映し出されていると
岸さんは思わぬ言葉を口にした
岸「俺もまた、みいちゃんと仕事がしたいよ」
紫「…え?……みいちゃん?」
岸「Aちゃん、子供の頃は
みいちゃんって呼ばれてたんだって」
紫「それ詳しく教えて下さい!!」
予期せぬタイミングで現れたその名前に
思わず岸さんの肩を強く掴んだ
俺の気迫に驚く岸さんは
恐る恐る質問に答えてくれた
岸「詳しく…ってほどは知らないけど
初恋の男の子の母親が好きだった
アニメのヒロインと同じ名前だからって
その男の子が呼んでたらしい」
紫「みなみちゃん…みいちゃん……」
岸「どうした?紫耀?」
紫「南 Aちゃん…」
…みいちゃんは、Aちゃん?
二度目に再会をしてから感じていた
もしかしてという感情が確信へと変わる
母親が好きなアニメのヒロイン…
岸さんに聞かされるまで
自分でも忘れていたけど
それは確かに俺の中にも覚えのある記憶
忘れていたから、このエピソードを
今まで誰にも話してはいないんだ
だから…このことを知っているAちゃんは
間違いなく本物のみいちゃんなんだね
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莉衣子(プロフ) - enaさん» 嬉しいコメントをありがとうございます!是非他のお話も読んでみて下さいね😄 (2023年1月14日 22時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ena(プロフ) - 初めて占ツクで泣いた、、、、めっちゃ良かった、、、、 (2023年1月14日 15時) (レス) @page46 id: 9602eac128 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ぬれおかきさん» こんにちは。泣いて頂けるなんて嬉しい限りです!是非また読んでやって下さい。他のお話もお暇な時にでも覗いてみて下さい!ありがとうございました😄 (2022年6月12日 21時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ぬれおかき - こんにちは!この小説初めて読んだんですけど、主人公に感情移入しすぎて号泣しちゃいました😭 主さん天才ですね!この小説が恋しくなったらまた読みに来たいと思います笑😁 (2022年6月12日 18時) (レス) @page46 id: e9500e9e81 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ノンさん» ドラマと設定が一部だけ似てると思い公開を控えていましたけど全く違う展開でしたので公開しました。だからドラマが元ではなくて一応オリジナルです😊 (2022年6月4日 10時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莉衣子 | 作成日時:2022年4月5日 10時