47 変わらない想いを ページ1
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腕時計の針を確認しながら
会社からの見慣れた帰り道を
駅へと急ぎヒールの音を響かせる
待ち合わせの駅で
先に着いていた彼の姿を見つけると
簡単に乱れた髪を整えて
直ぐに彼の元へと駆け寄った
『廉！ごめんね、遅れちゃった』
廉「良いよ、レストランの予約も間に合うよ」
『あのレストラン人気過ぎて
半年待ちだって聞いたことあるのに
よく予約が取れたね』
廉「去年の誕生日は急な仕事で
予定を潰してしまったやろ？
だから今年こそはと思って
一年前から予約をしてましたから」
『…気にしなくて良いのに
でも嬉しい、ありがとう』
廉「行こうか」
『うん、楽しみだね』
廉の左手が私の右手を包むと
私たちは夜の街並みに沿って歩き始めた
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あの輝かしくもあり
辛く、苦しくもあった
青春時代を過ごした日々から
もう６年の月日が過ぎた
私の隣には今も変わらずに廉が居る
変わったことは友達としてでは無く
恋人という幸せな形を二人で作れたこと
でも、あの卒業式の後
直ぐに私たちは付き合い始めた訳ではない
自分の意志で運命の恋を手離し
未練なんて無いはずなのに
苦しい気持ちを切り替えるには
頭で思うよりも
随分と時間が掛かってしまったんだ
私たちは同じ大学に進み
廉が新しい出会いを迎えている姿も
何度も何度も見て来ていた
だけど…それでも廉は
こんな私に呆れることも無く
ずっと一緒に居てくれた
そして、高校を卒業して２年を過ぎた頃
気持ちに変化があったのは私の方だった
明日も大学で会えるのに
廉と離れることが寂しくて
もっと、もっと…廉に近づきたい
そんな自分の気持ちに気が付いたんだ
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莉衣子(プロフ) - enaさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！是非他のお話も読んでみて下さいね😄 (2023年1月14日 22時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ena(プロフ) - 初めて占ツクで泣いた、、、、めっちゃ良かった、、、、 (2023年1月14日 15時) (レス) @page46 id: 9602eac128 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ぬれおかきさん» こんにちは。泣いて頂けるなんて嬉しい限りです！是非また読んでやって下さい。他のお話もお暇な時にでも覗いてみて下さい！ありがとうございました😄 (2022年6月12日 21時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ぬれおかき - こんにちは！この小説初めて読んだんですけど、主人公に感情移入しすぎて号泣しちゃいました😭 主さん天才ですね！この小説が恋しくなったらまた読みに来たいと思います笑😁 (2022年6月12日 18時) (レス) @page46 id: e9500e9e81 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ノンさん» ドラマと設定が一部だけ似てると思い公開を控えていましたけど全く違う展開でしたので公開しました。だからドラマが元ではなくて一応オリジナルです😊 (2022年6月4日 10時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2022年4月5日 10時
