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廉「確かに親父は利益と言う言葉に弱い
さすが紫耀、先を読んでたな
でも残念やけど親父は世間体も
めちゃくちゃ気にするからな」
『……え？』
廉くんの言葉は
私の背筋をひんやりとさせた
持っていた企画書を
社長に手渡した紫耀さんは
人混みを掻き分けて私の目の前まで来てくれた
紫「A、待たせてごめんね
これでやっと君に気持ちを伝えられる」
『…紫耀さん』
紫耀さんが差し出した手
私の気持ちなんて彼が好き以外には無くて
その手を迷いなく握った
だけど…
父「そんな庶民の女との交際は認めない
私が別の令嬢との結婚を見つけるから
そんな女の手は離しなさい」
紫「彼女が良いんです
俺には彼女が…彼女だけが必要なんです」
紫耀さんは繋いだ手を更に強く握った
父「だったらお前が
社長になることも認めない」
紫「それでも構いません
好きな人に好きも言えない人生を
送らなければいけないのなら
俺は社長になんてなりたくない」
『…紫耀さん』
父「会長になる私の言うことは絶対だ
お前が社長になることも
庶民の女との交際も認めない」
『……そんな』
…どうしよう
紫耀さんが社長になることを邪魔してしまう
海人くんと楓さん、それから廉くん
そして隣で手を繋ぐ紫耀の顔が
悔しそうに社長を向けられ
そこにいる誰もが
諦めの気持ちを持ち始めた時だった
「私が認めます」
どこからか聞こえてきた声
その声は辺りの騒がしさを飲み込むと
一瞬で静寂を作り上げていた
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莉衣子(プロフ) - マキノさん» この小説では幸ちゃんがラスボスです！！ (2021年9月15日 22時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
マキノ - 幸ちゃん､ありがとう!幸ちゃん若かったら惚れてた (2021年9月15日 15時) (レス) id: 294bb0e6a9 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - 悠花さん» コメントありがとうございます。こちらこそ幸せで最高なお言葉を頂き嬉しいです！！これでまた更新が頑張れてしまいます。本当にありがとうございます！！ (2021年8月4日 20時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
悠花 - 本当に幸せで最高な物語をありがとうございます。今まで沢山読んできた中で時間を忘れるほど読み進めたのは初めてです。他の小説も大好きです。 (2021年8月4日 16時) (レス) id: e6e267a1b7 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - たしかに！会いに来てくれるなら携帯離れが簡単にできそうです！（笑） (2021年2月28日 21時) (レス) id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2021年1月9日 0時
