◇ ページ40
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紫「それで本題なんだけど」
廉「…本題？」
紫「俺たち家族は今は名古屋に住んでる
A…君も一緒に暮らさないか？」
『…え？』
廉「何を言ってんねん、そんなんあかんよ」
紫「育ててくれた家族が居るのは分かってる
だけど俺たちは血の繋がった家族だよ
両親も君に会いたがってる」
廉「無理です、Aは渡さへん」
『…少し考えさせて下さい』
廉「おい！A」
紫「３週間後にまた仕事で東京に来るんだ
その時までゆっくり考えてくれる？」
『分かりました』
捨てられたと言われたなら
答えなんて簡単だった
でもやむを得ない事情や
今も私を探して想っていてくれたこと
それを聞いたら簡単に返事が出来なかった
.
廉「何でやねん！A」
私のアパートに帰って来るなり
廉は憤りを露わにする
『捨てられた訳じゃなかったんだよ
それに本当の家族が居るってことが
分かったんだよ』
廉「お前の家族は俺らや！」
『それも分かってる
だから私は悩んでるんだよ』
廉「何で悩む必要があるねん」
『廉には分からへんわ！
一人だけ他人やった私の気持ちなんて
分からんねん！』
廉「………」
『………』
廉「…俺もAと他人やったらって
何度も考えた、でも他人になって
お前が離れて行くんやったら
一生結ばれなくても良いから
双子のままで良かったわ……」
震えてる声でそう言った廉は
私の部屋から出て行った
廉の言葉を思い出すと苦しくて堪らなかった
双子のままで良かったなんて
そんな言葉を言わせてしまうほど
廉の心を揺らしてしまっているんだと…
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美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年3月11日 13時) (
レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - みささん» 私だけでは思い付かない設定だったので考えるのが楽しかったです！嬉しいコメントもリクエストも本当にありがとうございました。 (2021年1月6日 8時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 新しい作品も楽しみにしています。 (2021年1月5日 21時) (レス) id: 4e629713d6 (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 双子続編、読みました！私の案も混ぜて下さり素敵な作品を描いて下さってありがとうございます。言葉のひとつひとつが上手くて引き込まれてしまいました。お気に入りの作品です！お忙しい中リクエストに応えて下さり本当にありがとうございました！ (2021年1月5日 21時) (レス) id: 4e629713d6 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - こあさん» 嬉しいっす！国民的彼氏の不器用な可愛さを書いてみました。 (2021年1月5日 12時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2020年12月13日 10時
