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何とか業務時間を終え
厨房のゴミを集めてゴミ捨て場へ向かう
青い大きなポリバケツの蓋を閉じれば
大きな溜め息が出た
…今日は早く帰ろう
街頭の少ない裏路地
少し向こうに２つの人影が見えた
見てはいけないかもしれないと
そっと立ち去ろうとしたんだ
だけど…
紫「…美月さん」
あぁ…何で聞こえちゃったんだろう…
振り返って目を凝らせば
その影は紫耀さんに寄りかかる
美月さんだった
あの海の日に私が紫耀さんの
体温を感じた肩には美月さんの頭があって
美月さんの肩には紫耀さんの
手が添えられている
どうして私は冷静に頭の中で実況をしながら
こんなにも見たくもない光景を
見続けているんだろう
…そうか、足が動かないんだね
見たくないの…動いてよ…私の足
美月さんの肩を掴んだまま離れた体
だけど見つめ合ったままの黒いシルエット
…今にもその影は
またくっ付いてしまいそうで
ずっと我慢していた私の涙腺は
壊れたみたいに涙が止まらなくなった
…見たくない
すると、この私の願いを叶えるように
突然、私の視界は奪われて真っ暗に
すぐに人の気配を感じれば
お腹に回された手が私を持ち上げると
体が反転したのが分かった
暗闇で女の子の目を隠して
強引に体を運ぶなんて痴漢か誘拐だ
でも、これが誰の仕業なのかなんて
嫌というほどに分かったから
私は騒ぐこともなかったんだ
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莉衣子(プロフ) - sugarさん» いつもの雰囲気とは違う紫耀くんをお気に召して貰えて良かったです！紫耀くんは笑顔も素敵ですが無表情のクールな顔も格好良いですよね😆 (7月23日 22時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
sugar(プロフ) - このストーリー好きです〜♡いつも好きなものばかりで、好きが上書きされてますが、無口で無愛想な紫耀くん、くすぐられまくりでした！もう１回読もうっと！ (7月21日 11時) (レス) @page50 id: 6fcf1f20df (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ジミカさん» 食べ物粗末にするんじゃねぇって怒られるかと思ったから笑って貰えて良かったです！ (2020年11月28日 11時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ジミカ(プロフ) - ヤバwww廉がネギで殴ったの笑ったwww最高です！ (2020年11月28日 0時) (レス) id: ac8e2dc521 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ミカさん» なんて素敵なコメント！ミカさんのコメント読んで幸せいっぱいです。こちらこそありがとうございました。 (2020年11月8日 9時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2020年10月24日 23時
