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海「…誰に殴られた？」
『違う、ぶつけただけ』
海「俺…分かるから殴られた傷は」
『………』
海「A…話して」
『…違うの…優太くんは悪くないの』
海「優太くん？彼氏？」
『…優太くんは…お姉ちゃんの…』
誰にも話せなかったはずの想いは
一度口にしたらドロドロと
私の中から溢れるみたいに流れ落ちて行った
そして…話した終えた私と海人の間の沈黙は
一瞬だけど永遠のように感じたんだ
.
海「その人と一緒に居ちゃダメだ」
『…私のせいだから
私が上手く救ってあげられなかったから』
海「Aのせいじゃないでしょ
それに俺は嫌だよ…
Aが…そんな扱いをされてるの」
『……分かんないよ』
海「…え？」
『いつも幸せそうに笑える
海人には分からないんだよ！』
私の言葉に海人が悲しみの表情を浮かべる
こんな表情の海人は初めて見た…
海「…分かるよ…きっと誰よりも
Aの気持ちを分かってあげられるよ」
『……どういう意味？』
私の頭を優しく撫でながら
切なそうに呟く海人に
そんな言葉を聞き返した時だった
「おい、海人」
聞き慣れない声が聞こえて来ると
目の前の海人は
大きな目を更に大きくして
頭を撫でていた手が小さく震えた
振り返った海人から聞こえたのは
今にも消えてしまいそうな声
海「…父さん」
私は海人のことを何も知らなかったんだ
海人の笑顔は両親に愛されて
幸せな家庭で育った証なんだと
そんな勝手な想像をしていたのに…
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莉衣子(プロフ) - キンプリさん» この岸くん嫌がられへんか心配やったから嬉しいです！ (2021年3月29日 22時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
キンプリ - こういう岸くんの話、もっと読みたいです (2021年3月27日 23時) (レス) id: 158921e7a3 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 莉衣子さん» 頑張ります！笑笑 (2020年10月21日 12時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - しおりさん» しおりさん、消えないでー！笑 (2020年10月21日 11時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 莉衣子さん» なんだかんだ手付けたんですけど自分で読み返してみて消えたくなりました。笑 (2020年10月21日 8時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2020年10月12日 21時
