53 ページ4
.
美「あんたは話が分かりそうね」
『もうすぐ紫耀の夢が叶うんです
お願いです、壊さないで下さい』
美「だったら、あんたがすることは一つ
紫耀さんの前から消えてよ
そうしたら彼には何もしない」
『……そんな』
海「ふざけんなよ！」
紫耀の夢を守るためには…
紫耀と離れないといけないなんて
さっきまであんなに幸せだったのに
今はこんな辛い選択をしなければならない
紫耀の夢を聞いたあの夜
その夢を叶えるのが私の夢になったんだ
そして決めたんだ、一人ぼっちで辛い時に
私を守ってくれた紫耀を
今度は私が守るって…
『……分かりました
だから絶対に紫耀の邪魔をしないで』
海「A！」
美「あんたさえ消えれば
そんなことしなくても落とせるから」
海「こんな脅し乗る必要ない！」
美「脅しじゃない、交渉でしょ」
私は込み上げる涙を必死に堪えた
泣かない…こんなズルい人の前で…
こんな人に紫耀の夢を絶対に壊させない…
美桜さんは満足そうな笑みを浮かべながら
この部屋を出て行った
彼女の立ち去った部屋は
香水の甘ったるい匂いが残っていて
私は吐き気を感じトイレに駆け込んだ
いつまでも鼻に残った彼女の匂いは
暫く私を苦しめた
海「あの時、Aは俺を助けてくれた
だから今度は俺が守ってあげるから」
トイレから離れられない私の背中を
海人がさすりながら…そう言ったんだ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 775人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉衣子(プロフ) - nikoさん» 読んで頂きありがとうございます。お話の中の歌詞は私が作りました。調べて頂いたのにすみませんでした。でも素敵だと思って貰って嬉しいです。 (2020年8月28日 10時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - しおりさん» コメントありがとうございます。天才はあなたです！人を喜ばせる天才過ぎます！私も平野担ではないんですが理想的な彼氏を書きたいと思うと平野さんをイメージしてしまいます。占ツクマジックです。 (2020年8月28日 10時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - もしかして天才か何かですか？リアル世界の平野には対して興味が無いのに、占ツク上の平野は本当に大好きなんですよね。占ツクマジックってやつですかね？このお話も安定に泣きました。ありがとうございました。 (2020年8月27日 22時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：莉衣子
| 作成日時：2020年8月25日 12時
