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そして、次の日も当たり前のように
家を出て店に向かう
いつもの横断歩道
いつもの商店街
いつもの日常を過ごす為、このドアを開けた
___カランコロン
聞きなれたドアベルの音
だけど今日の日常は少し違った
いつも座る一番奥の席
そこに神宮寺さんが座っていたんだ
マ「いらっしゃい、Aちゃん」
『こんにちは
ミルクティーとコーヒーを下さい』
カウンターを通り過ぎるときに
マスターに二人分の注文をすると
神宮寺さんの前の席に座った
『こんにちは』
神「こんにちは、今日も会えたね」
『そうですね』
平常心を保っていたけれど
本当は嬉しかったんだ…彼に会えたことが
いつものように2冊の小説と
スケッチブックをテーブルの隅に置いた
玄「こんにちは、Aちゃん」
『玄樹くん、こんにちは』
ミルクティーを置いた
玄樹くんの手がピタリと止まり
私は玄樹くんの顔を見上げたんだ
玄「……Aちゃん?」
『…え?玄樹くん?』
悲しそうな顔をした気がしたけれど
玄樹くんはいつもの可愛い笑顔になった
玄「何でもないよ、ごめんね」
そう言って今度は
神宮寺さんの前にコーヒーを置いた
玄「今日はずっと店にいるから」
『うん、分かった』
玄「ごゆっくり」
様子が変に感じたけど
玄樹くんはカウンターの向こうに戻った
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莉衣子(プロフ) - きゅんさん» 初めまして。是非他のも読んでやってください!ありがとうございます。 (2021年1月10日 9時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
きゅん(プロフ) - はじめまして。読んでいくうちにどんどん引き込まれていって、最後には涙が溢れて止まりませんでした。莉衣子さんの作品他のもぜひ読ませていただきます! (2021年1月10日 1時) (レス) id: 530e3ffe95 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - Nさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。 (2020年6月26日 13時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - すごい泣きました。素晴らしい作品、ありがとうございました。 (2020年6月26日 12時) (レス) id: 909ed19fee (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - pipi_kpさん» コメントありがとうございます。読んで下さって嬉しいです。 (2020年6月24日 0時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莉衣子 | 作成日時:2020年6月20日 10時