検索窓
今日:2 hit、昨日:16 hit、合計:65,822 hit

10 ページ10

.









そして、次の日も当たり前のように
家を出て店に向かう





いつもの横断歩道



いつもの商店街




いつもの日常を過ごす為、このドアを開けた









___カランコロン







聞きなれたドアベルの音
だけど今日の日常は少し違った




いつも座る一番奥の席
そこに神宮寺さんが座っていたんだ





マ「いらっしゃい、Aちゃん」


 『こんにちは
  ミルクティーとコーヒーを下さい』





カウンターを通り過ぎるときに
マスターに二人分の注文をすると
神宮寺さんの前の席に座った





 『こんにちは』


神「こんにちは、今日も会えたね」


 『そうですね』





平常心を保っていたけれど
本当は嬉しかったんだ…彼に会えたことが





いつものように2冊の小説と
スケッチブックをテーブルの隅に置いた





玄「こんにちは、Aちゃん」


 『玄樹くん、こんにちは』






ミルクティーを置いた
玄樹くんの手がピタリと止まり
私は玄樹くんの顔を見上げたんだ





玄「……Aちゃん?」


 『…え?玄樹くん?』






悲しそうな顔をした気がしたけれど
玄樹くんはいつもの可愛い笑顔になった





玄「何でもないよ、ごめんね」





そう言って今度は
神宮寺さんの前にコーヒーを置いた





玄「今日はずっと店にいるから」


 『うん、分かった』


玄「ごゆっくり」






様子が変に感じたけど
玄樹くんはカウンターの向こうに戻った









.

11→←09



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (203 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
157人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

莉衣子(プロフ) - きゅんさん» 初めまして。是非他のも読んでやってください!ありがとうございます。 (2021年1月10日 9時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
きゅん(プロフ) - はじめまして。読んでいくうちにどんどん引き込まれていって、最後には涙が溢れて止まりませんでした。莉衣子さんの作品他のもぜひ読ませていただきます! (2021年1月10日 1時) (レス) id: 530e3ffe95 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - Nさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。 (2020年6月26日 13時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - すごい泣きました。素晴らしい作品、ありがとうございました。 (2020年6月26日 12時) (レス) id: 909ed19fee (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - pipi_kpさん» コメントありがとうございます。読んで下さって嬉しいです。 (2020年6月24日 0時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:莉衣子 | 作成日時:2020年6月20日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。