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ミルクティーを飲みながら
私は持ってきた２冊のうちの
１冊の小説を手に取って
しおりの付いた部分を広げる
ここに来ている間は
この小説を何度も読み返す
持って来ているのは
同じ小説の上下巻だけど
私は何故か上巻だけを読むんだ
家を出る時に確かに自分の意思で
この小説を持ってきているんだけど
下巻をこの１年開いたことは無い
これも何故だか分からない
ただ小説を開くことが怖い
そんな感覚だった
��アンブレラ��と書かれた小説のタイトル
二人の高校生の恋の物語で
お互いを守るため
相手を傷つけてしまったり
悲惨な出来事によって闇の世界に落ちて行く
…胸が痛くなる辛いお話だった
物語の上巻では闇の世界から抜け出す為に
大好きな人から離れる決意をするの
だけど最後に大好きな人に出会ってしまう
この女の子が
これから先、闇から抜け出せるのか
更なる苦難が訪れるのか
私は最後のページになると
いつも胸が苦しくなる
そして、この上巻の最後のページには
��その後ずっと笑顔が溢れる日々が続いた��
と、少しだけ書き足したストーリーがある
その字は私が書いたものだった
…うろ覚えだけど
この女の子に幸せが訪れるように
確か願いを込めて書いたんだ
そこまでして
この先の幸せを願っていても
私は今日も下巻を読むことはない
ボロボロになり始めた上巻
だけど、下巻は今も綺麗なままだった
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莉衣子(プロフ) - きゅんさん» 初めまして。是非他のも読んでやってください！ありがとうございます。 (2021年1月10日 9時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
きゅん(プロフ) - はじめまして。読んでいくうちにどんどん引き込まれていって、最後には涙が溢れて止まりませんでした。莉衣子さんの作品他のもぜひ読ませていただきます！ (2021年1月10日 1時) (レス) id: 530e3ffe95 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - Nさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。 (2020年6月26日 13時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - すごい泣きました。素晴らしい作品、ありがとうございました。 (2020年6月26日 12時) (レス) id: 909ed19fee (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - pipi_kpさん» コメントありがとうございます。読んで下さって嬉しいです。 (2020年6月24日 0時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2020年6月20日 10時
