38 雨上がる ページ38
海人side
今日は早く仕事が終わって
部屋の掃除をしていた
夜に紫耀と廉が遊びに来るらしいからだ
日が暮れていたことに気がついて
カーテンを閉めようと窓の外を見ると
海「…雨が上がってる」
朝から降り続いていた雨が上がっていた
カーテンを閉めるとすぐに
インターホンが鳴り響いた
紫「はいはい、お邪魔しますよ」
海「廉は？」
紫「まだだよ、これお土産」
手渡してきた袋の中には
カシスリキュールの瓶と
ペットボトルのウーロン茶が２本
海「…大量だね」
紫「みんな好きでしょ」
海「廉が来るまで待つ？」
紫「…うん、そうしようか」
何となく紫耀の様子に違和感を感じた
紫「…あのさ、会って欲しい人がいる」
海「…え、誰？
もしかして紫耀の彼女？結婚するの？」
だって、紫耀の言い方が
ドラマで親に言うような感じだったから
紫「今、廉と一緒に居るから呼ぶよ？」
海「廉の彼女なの？」
俺を無視して紫耀は廉に電話をしていた
海「ねぇ、何で俺の家なの？
誰か連れて来るなら外の方が良くない？」
紫「誤解されたら面倒くさいから
先に言っとくけど俺の彼女でも
廉の彼女でもないから
あと外じゃダメだったの」
紫耀の遠回しな言い方に
モヤモヤを感じていたら玄関から音がした
廉「入るで」
海「…え、早いな」
どこかで待っていたのか
廉はすぐに、そして勝手に入ってくる
何も分からないモヤモヤが
苛立ちに変わる中で
廉が姿を表すのを大人しく待っていた
そして、リビングのドアが開き
廉と一緒に入って来た人に
俺は言葉を失った
どうして…何でいるの？
聞きたい疑問はいっぱいあるけど
でも、やっぱり会いたかった…と
締め付けられた胸が
そのことを俺に教えてくれた
『…海人』
彼女の声だ…
Aさんが俺の名前を呼んでいる…
３年分の想いはいとも簡単に溢れてゆく
紫「どうする？二人で話をする？
俺たちが居た方が良いなら居るよ」
海「…二人で話がしたい」
廉「俺ら外に出とくから
ちゃんと話するんやで」
すれ違いざまに俺の肩をポンと叩いて
二人が部屋を出て行く音がした
何の前触れもなく訪れたこの空間
まだ理解が出来ない俺の頭は
ただ…彼女を見つめることしか
許してはくれなかった
.
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莉衣子(プロフ) - よしさん» 何度もすみません、悩んだ結果アンブレラはパス付きで置いてます。作品一覧をご覧下さい。お待たせしました。 (2020年9月21日 9時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - よしさん» こちらこそコメント頂いて、編集のやる気が上がりました。ありがとうございます。 (2020年9月20日 19時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
よし(プロフ) - 莉衣子さん！！返信ありがとうございます！楽しみにしてます！ (2020年9月20日 17時) (レス) id: eebe64cef8 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - よしさん» 初めまして、コメントありがとうございます。アンブレラは編集終わり次第パスは外します。少々お待ち下さいませ。あとアンブレラは読み直してフラグを立てようと考えいます。若い方だったらすみません。 (2020年9月20日 15時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
よし(プロフ) - はじめまして！素敵な話を毎回楽しみに読ませて頂いてます!!すみません。アンブレラを読みたいのですが、パスワード教えて頂けないでしょうか？ (2020年9月20日 2時) (レス) id: eebe64cef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2020年5月25日 13時
