■020. 単純だから ページ21
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荷物を置いたあと、ホテルの外に出てみる。
「沖縄ァァァァっ！」
ひとり叫ぶと、みんなも一緒に大空に叫ぶ。
「ヤッホー」
「山下好きだよォォォォっ」
「えェっ！」
「なにそれ！ 聞いてない！」
「まァまァ、恋バナは夜でしょ！」
この修学旅行、楽しくなる！
絶対!!
そしてまずはお風呂タイム。
昼間、海でかいた汗を流し、さっぱりとしてお風呂を上がると、
男子たちと廊下でバッタリと会った。
「夜、部屋来いよな」
「あ、行く行く！」
あ、ローだ。
初めて見たラフな格好。
濡れた髪はやっぱり大人っぽい。
ほかの女子には見せないでほしい。
だって。
「ねェ、トラファルガーってカッコよくない？」
「わかるわかる」
なんて会話が聞こえる。
あたしのローなのに……。
でも、言っちゃいけない。
黙っているの、もうつらいな。
付き合ってるって、みんなに言いたい。
あたしのローを見ないで、って。
でも、言ったらローに怒られる。
ダメダメ、言っちゃダメなんだから。
はァ……。
「じゃ、またあとで。待ってっからな」
「あんた楽しみにしすぎ〜」
クラスメイトのふたりの会話にみんなで笑った。
だけどやっぱり寂しくて、チラッとローのほうを見た。
え……、目が……合ってる？
あたしを見てるの？
なにも考えられずにいると、ローが笑いをこらえながら階段の下を指差した。
見てみると。
「あっ……!!」
いつも髪のフサフサな先生が、ハゲてる？
「アハハ！ ヅラだったの!?」
ローもククッて笑ってる。
「え、ちょっとどうしたの？」
「内緒！」
「なになに、あやしい！」
急に視線を浴びて、慌ててごまかした。
今のすごいカップルっぽかった？
ロー、あたしにだけ教えてくれた？
ヤバイ！
嬉しい……。
ちょっと調子に乗っちゃっていいかな？
すれ違う瞬間、キュッとローの服の裾をつかんだら、
ローは驚いてこっちを向いたあと、フっと微笑んだ。
その笑顔に胸がキューンとする。
“秘密の仲”っていうのも、イイじゃん！
そんなふうに思えちゃう自分の単純さが、おかしかった。
秘密でも秘密じゃなくても、あたしはローの特別なんだ。
そう思えたら、今はいいや。
ねェ……ロー、大好き。
だからもうちょっとだけ、黙っててあげる。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
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西 - この方角に福があるはずです
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るーな - 藍沢さんの作品大好きなんですけど、パクリの作品見つけてしまいました汗 (2016年10月7日 16時) (
レス) id: 4978383e4c (このIDを非表示/違反報告)
藍沢鳴(プロフ) - ふらわぁさん» あ、ありがとうございます！ すっごい嬉しいです。笑 これからもそう言ってもらえるように頑張ります！ (2015年4月3日 14時) (レス) id: 5e3089a4fd (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ - 今まで読んできたワンピースの小説で一番サイコぉです！！ (2015年4月3日 13時) (レス) id: da92966b15 (このIDを非表示/違反報告)
藍沢鳴(プロフ) - ひろさん» ありがとうございます！ めっちゃ嬉しいですww 励みになります！ ひろさんが明日を無事に乗りきれるよう、わたしは移行の準備をしながら応援しております！w (2014年10月31日 2時) (レス) id: 5e3089a4fd (このIDを非表示/違反報告)
ひろ - すごくｽﾃｷです！好きです！笑続きを楽しみに明日を乗りきります！w (2014年10月30日 23時) (レス) id: 0e0592d609 (このIDを非表示/違反報告)
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