【ジョジョ混部】愛おしいアナタ【短編集】

雨の日 東方仗助side ページ6

ある雨の日。


俺の学校って結構遠い所から来てる奴って自転車通学OKなんスよね。



『....雨、やまないなぁ』



カッパを着た他の生徒が次々と帰る中、


自転車を持ったAが目に入る。



『なんでこんな日に忘れてくるんだろ....』



夜から雨降るって天気予報で言ってたんで、


仗助くんには折り畳み傘っつーもんがあるんスけど。



「A、傘はいってけよ...送る」


『ホント！？ありがとう仗助！！』



....うっ、可愛い。


雨に濡れた髪が妙に色っぽいんスよね....。



Aの上に傘をさす。


ちこっとだけ....


二人で入るには小さかったっスね、傘。



歩くとたまに触れ合う肩。



恥ずかしくて顔が火照って暑い。



左肩を濡らす雨が冷たくて心地いい。



特に何も話すことも無い。



雨の音に惹かれていたら、


『仗助、送ってくれてありがとう！！』



あぁ....もう着いたんスか。


気づけばAの家。




『それじゃあ....また明日ね！』


「またな、A」




雨....髪が崩れて嫌いなんスけど、



Aと居られるんだったら悪くないっスね。

欲しい ジャイロside→←生活 吉良吉影side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す