always

〇*31.〇 ページ31

剛side




.




撮影が終わって



気が抜けた






坂｢上がっちゃったな｣





優しく声をかけてくれた坂本くん





｢ちょっとだけ、だるいだけ｣


健｢熱...？大丈夫...？｣


｢大丈夫だよ｣






健は時々、


凄く不安そうな顔をして俺を見る






健｢そう...｣







子犬みたい


頭をよしよしと撫でる






健はふにゃっと笑う






坂｢今日は早く休まないとな｣





明日は、少クラの撮影がある




｢健、ちょっと飲み物持ってきてくれる？｣



健｢うん！いいよ！｣





健が遠ざかって行くのを見送って





｢俺は、あいつが心配｣



坂｢一応、司会の子に...健にはあまり話を振らないように伝えとくよ。｣






なんだか、嫌な予感がするんだ




変に胸がざわつくっていうか、


落ち着かない






坂｢今は治すことだけ考えな｣


｢...あぁ｣






健｢持ってきたよっ｣


｢ありがとう｣


健｢.....っ｣


｢どうした？｣


健｢ううん、！なんでもないよ｣






一瞬、健の顔が歪んだ理由を




問い詰めればよかった。







.







｢健、移っちまうから、部屋戻りな｣



健｢...でも｣







看病するよと、俺の傍に


くっついて、離れない健









｢健...｣



健｢気にしないで！ここに居るだけだから...｣



｢どうしたんだよ、｣



健｢.....｣







健の目が揺れた



それから、

下を向いて、ぽつり、ぽつりと


話し始めた






健｢俺...｣





.

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