･続き ページ2
私は大学で独り暮らし。
恋愛は遠くて会えないのが辛いと言われて浮気された。
なんだかんだ楽しいかなって思わせてる。
ピーンポーン
久々に家のインターホンが鳴った。
宅急便なんて頼んでただろうか。
そんなことを思いながら、インターホンの画面を見る。
すると、どこか見覚えのある顔だけど、誰か分からない。
そんな顔だった。
口をパクパクさせてる、何か言ってるのだろう。
すると彼はこう言った。
｢Aちゃんー？覚えてる？俺ー！｣
と彼は言う。
オレオレ詐欺！？
私、そんなに老けてないんですけど！？
ずっと家の前に居られるのも大事になりそうなのでとりあえず話しかける。
『あのー･･･どちら様ですか？』
他所に行くときの声を出す。
我ながら気持ち悪い。
｢え！？覚えてないの！？響だよ！｣
その名前で全て思い出す。
私の初恋相手で、幼馴染みであった。
でも、高校がお互い離れてから会うことが少なくなり、
響の方では良い噂も聞かなかったため、自分からは近づかなかった。
まさか、私ですら気付かないとは･･･
『あー！？響くん！？久しぶりー！どーしたのー？』
｢最近、仕事落ち着いたからさ、会いに来たー！｣
可愛い笑顔を見せる。
やられてしまいそうだ。
とりあえず家に入れることに。
『ひさ････え！？』
ギュッ
｢会いたかった。高校に入ってから会えなくって本当寂しかった。｣
･･･私は今抱き締められています。
初恋相手に。
｢あ！こんなことしちゃダメだった！ごめん！｣
と彼は慌てて体を離す。
もうちょっとしてほしかったな、と心の片隅で思う。
『大丈夫だよ、彼氏いないし。』
｢いないの！？｣
彼はビックリした顔で見る。
『つい最近別れたばっかり。』
｢聞いちゃダメだと思うけど･･･どういう別れ方したの？｣
『浮気･･･』
また、抱き締められる。
｢俺ならそんな悲しい顔させないのに｣
耳元でそう言われる。
好きに･･･なっちゃうでしょ。
『･･･でも、恋するの･･･怖い･･･から･･･』
｢俺に任せてよ。こんな身なりだけど、中身は変わってないはずだからさ。
俺がもしAちゃんを傷つけたなら、
２度と話さなくてもいいから。｣
『･･･本当？』
もう一度信じてみようかな。
初恋相手に。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あやたか | 作成日時：2021年2月11日 20時
