さよなら初恋＊8 ページ8
「それじゃ、彼女さんと仲良くね。
また暇な時にでも連絡してよ。」
へらりと笑って手を振った。
これから会うことはそうそうないだろう。
及川と莉鮎さんに背中を向けて歩き出した。
これで、いいの？
誰かに問いかけられたような気がした。
だめ、だめ。
言わなくちゃ、これだけ。
私は後ろを振り返った。
「……け…結婚式、呼んでくれるの、楽しみにしてるからぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
人生でいちばん大きな声で叫んだ。
反対方向を歩いていた及川たちは振り向くと、満面の笑みで親指を立てた。
「もちろんですよぉぉ！友人代表のスピーチもしてくださいね!!!!」
莉鮎さんが私と同じように叫んだ。
自然と笑顔になれた。
大きく、大きく手を振って、あの日泣きながら走った道を、ゆっくり、ゆっくりと歩いていった。
「あと、一粒だけだよ。」
自分を慰めるように呟き、目を閉じた。
ほろりと私の頬に涙が一粒伝った。
おめでとう、好きだった人。
さよなら、私の初恋。
＊✲*ﾟFin✲*ﾟ＊
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如月未夢(プロフ) - 人間失格。さん» ありがとうございます！そう思っていただけて嬉しいです！これからもよろしくお願い致します。 (2016年9月25日 13時) (
レス) id: 84adda64d2 (このIDを非表示/違反報告)
人間失格。(プロフ) - 面白かったという表現であってるか分かりませんけど、良かったです。 (2016年9月24日 22時) (レス) id: 2b00816c42 (このIDを非表示/違反報告)
如月未夢(プロフ) - はるさん» 私なんかの作品に感動していただいて嬉しいです！ありがとうございます！もちろんです、頑張ります！ (2016年7月12日 19時) (レス) id: 033421c456 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 凄く感動しましたT^T好きな歌の歌詞に出てくる言葉があったので、惹かれて読みました。これからも頑張って下さい。 (2016年7月11日 22時) (レス) id: 52baf4500e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月未夢 | 作成日時：2016年7月9日 17時
