姉ってこんなに大変だっけ…？

54話 ページ4

莉犬君side

俺は話終わると、お姉ちゃんに心配かけるまいと作り笑いをした。

「まぁ別に？もう俺大学生だし、大人だから自分で解決するから大丈夫だよ」

だが、お姉ちゃんから返ってきた言葉は見当違いの言葉だった。

『莉犬。莉犬を虐めてたやつ誰？私が絞め殺してあげる。いや、まてよ。絞め殺したらダメか。生き地獄を見せてあげるから』

え、まって。

想像の何倍もの怖い事言ったよ？

この人。

「いや大丈夫だよ」

『莉犬が良くても私が許さん。ったく何だぁ、私の弟に良くもそんな事いったなぁ？』

ぶつぶつと怖い事を呟くお姉ちゃん。

「…ﾌﾌｯ」

笑いが溢れた。

ほんっと、お姉ちゃんってお人好し。

お節介。

自分の事の様に怒ってくれるお姉ちゃんに嬉しさが溢れた。

『何笑ってんのよ』

不満そうに言うお姉ちゃん。

「べっつにぃ〜。お姉ちゃん俺、ほんとに大丈夫！今回は！」

俺は心からの笑顔を浮かべた。

お姉ちゃんは若干疑っていたが、俺の笑顔を見て折れてくれた。

『はぁ、わかった。だけど、なんかあったらすぐ言うのよ？』

「はーい！」

お姉ちゃんは俺が何かを隠していたらすぐに気づいて救ってくれる。

でも、俺が何も隠してなかったら何も言わない。

それって言わば、信用してくれてるんだよね？

やっぱ俺、お姉ちゃん大好きだったわ。

よしっ、いじめに負けねーぞっ

てかカラコンって今流行ってんじゃなかった？

どうせなら、違う色もやってみよー。

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