姉ってこんなに大変だっけ…？

68話 ページ19

苺side

私は自分の部屋に戻りため息をつく。

『はぁぁぁ』

今日は色々ありすぎて疲れちゃった。

さとみところんが喧嘩した時、

私が原因の喧嘩を聞いて物凄く申し訳なかった。

さとみところんが互いに思ってもいない事をぶつけ合って傷つけている。

まただ。

また、私のせいで誰かを傷つけてしまった。

幸いころんとさとみは仲直りをしていた。

だけどやっぱり申し訳なかった。

『…なんで私って大事な人ばかり傷つけちゃうんだろ』

ポツリと呟いた独り言。

いつもそうだ。

私は自分が大好きな人を守ろうと変にでしゃばって、それが裏目に出る。

涙がでそうになりこのまま流しちゃおうと思った。

すると、

「…お姉ちゃん、今大丈夫？」

控えめなノック音と声がした。

私は涙を無意識にひっこめる。

慌て鏡で自分の顔を確認して

『どしたのー？』

わざと明るい声を出して、ドアを開ける。

ドアの前には心配そうな顔をした莉犬が立っていた。

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