青色の中学生36 ページ39
『先生?ダメですよ。未成年に手を出しちゃ...ね?』
「?!どうしてここに?!!」
「Aさん!」
進藤が影山の服に手をかけようとしたその時、体育倉庫の扉が勢いよく開いた。
そこにはいつもの様な青い目ではなく赤く染った目で二人を見つめているAの姿があった。
『先生?影山くんに何をしようとしたのですか?』
「うるさいわね!!貴方は早くあの悪女を潰しなさいよ!!」
『お仕事なら終わりました。強く言ったら泣きながら謝ってましたよ?』
「っ!!!なら、早く出てってくれる?!私は貴方の依頼人よ?!」
進藤はAを睨みながらそう叫んだ。Aは進藤の腰を蹴ると、影山を自分の後ろに隠す。Aは靴のかかとをグリグリ動かしながら口を開いた。
『言ったよね?この仕事はお客様命じゃないって。』
「グッ!!でも、その子を助けるメリットなんてないじゃない!!」
『実は私、もう1人依頼人がいるの。』
「依頼人...??」
『その子が最近、1年で次々と不登校になる男子が多いって言うの。その不登校の男の子達には共通点があって、1つは全員体育委員ということ。もう1つは何が原因で学校に行けないのか、誰一人言わないこと。理由を聞くと震え上がって話にもならないって。そして男の子達の薬指についた謎の痣。あと1つ。』
「まさかっ!!!」
『せいかーい。あと1つは全員、貴方が手を出した男の子。』
Aは右手の人差し指を左手で丸にした穴に入れる仕草をする。
つまり、進藤は性的な意味で男子達を不登校にさせているという事だ。きっとターゲットに近づいて体育倉庫に呼び、トラウマレベルぐらいまで遊んだという事だ。
『あんなちっぽけなやつより、アンタの方が駆除しないといけない虫ね。』
「っ!!!!!」
『アハッ!!めっちゃブサイクじゃない!!顔も土砂崩れみたいな顔だし、中身はもっとブサイク!!アンタ、そんなんでよく生きてられるね!!そこは尊敬するわ!!アハッ!!』
Aは影山の方を向くと、頭をポンと撫でてニコリと笑った。影山の流れていた涙を拭くと、『大丈夫?』と呼びかける。
後ろから得点板で殴りかかろうとする進藤も知らずに。
「Aさんっ!!!!」
『え?...』
「目障りなのよ!!!このガキが!!!!」
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卯月葵(プロフ) - 失敗作少女(ボカロ)みたい(過去2) (2019年2月19日 22時) (レス) id: 3411144c18 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋(プロフ) - モモさん» コメントありがとうございます!更新、頑張ります!! (2019年1月29日 17時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋(プロフ) - 卯月葵さん» コメントありがとうございます(*^^*)続編、出しましたので、宜しくお願いします!! (2019年1月29日 17時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
モモ - 続編も頑張ってくださいね! (2019年1月12日 17時) (レス) id: 16d6600561 (このIDを非表示/違反報告)
卯月葵(プロフ) - 続編が楽しみです! (2019年1月6日 23時) (レス) id: 3411144c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:安い料理屋 | 作成日時:2018年9月12日 5時