悪女潰しの依頼が届いたようです【HQ】My sweet past story (ページ35)

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青色の中学生32 ページ35

「そっかー！Aちゃんはバレー部に入ったんだっけ？」

『はい。それそうと、先生はどうしてここに？』

「んー？ちょっと他の子に用があってねー？」

進藤花。

Aのクラスの担任の女教師。髪をクルクルに巻いて、下ろしているちょっとセクシーな女性。バッチリメイクで胸も大きく、スタイルも抜群なので男子生徒から人気の先生だ。

進藤は転がってきたボトルをAが持っているカゴの中に入れると、体育館の方に入っていく。進藤が入った途端、部活に集中していた部員達が一気に声を上げる。進藤はその中を平然とした顔で歩きながら、ある人物に話しかけた。

「体育委員の影山くん......だよね？」

「？ウッス」

ある人物とは影山の事だった。ボールを両手で持った影山に進藤はあるプリントを見せて何かに話していた。部員達は影山を睨むように2人を見つめていた。Aは進藤の姿をじっと見つめて、何かに気づいたように目を光らせた。

「じゃあ、これ、お願いね。」

「ウッス！！」

話が終わったのか、進藤は影山の頭をポンと撫でると、Aの立っている入口の方に歩いていく。進藤が動いたのを見ると、部員達は影山の頭にしがみつきはじめた。影山はビックリしながら、何か叫んでいた。

Aは体育館を出ようとした、進藤の前に手を伸ばす。進藤はピタリとその場所に止まるとAを見る。

「どうしたのかしら、Aちゃん？」

『話が違うわ。貴方があの子に近づくメリットなんてない。』

「委員会のお話ですもの。しょうがないわ。」

『必要以上に部活には顔を出さないで。私の邪魔をしたらコロスわよ？』

「あら。依頼人にそんな言葉を言っていいのかしら？」

『生憎、この仕事はお客様命という訳では無いわ。私が気に食わなかったら、依頼は無かったことにできる。』

「生意気なガキ...。」

進藤はAの手を振り払うと、渡り廊下の方に消えていった。

今回の依頼人は進藤だった。最近、生徒指導の進藤に他の女子から星空の事を聞くらしい。どうやら、星空は女子には不評らしく、ブーイングが激しいらしい。星空のせいで不登校の生徒までいるらしく、このままではマズいので、A...イギを雇ったという事だ。

Aは進藤に振り払われた手を握りしめると、渡り廊下をじっと見つめた。