悪女潰しの依頼が届いたようです【HQ】My sweet past story (ページ18)

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私の過去17 ページ18

『よいしょっと、、、』

やっとスポドリ終わった、、、。今日のスポドリの量、エグいな。あとちょっとで全国だし、頑張らないと、、、。自分のことも部活の事。
スポドリを入れたかごを体育館のすみに置き、部員のタオルを集める。一枚、一枚なんとなくじめじめしていて汗臭い。たくさん練習をして、たくさん汗をかいて頑張っている部員さん達。私も全力でサポートしないと。

『これで全部かな？』

さすがに部員全員のタオルは重たいな。ヨロヨロする足に力を入れて、一歩ずつゆっくり歩く。体育館は少し蒸し暑くて、居心地が悪い。部員さん達は練習に集中して空気とか居心地とか気にしていないだろうけど。一年生歓迎会までには、この匂いとか蒸し暑さとかちゃんとしておかなきゃ、、、。

『そういえば今日は小原さん休みなんだ』

いつも小原さんが応援しているステージを見つめる。小原さんはステージの上に座っていつも応援している。そこで髪の毛を弄ったり、スマホを見たりすることはない。部員さん達から絶対に見えない場所でサボる。部員さん達からのイメージを崩さない為だ。小原さんは頭の回転が早く、いつも自分に都合のいい場所を作り出す天才だ。悪いように言うと【ズル賢い】という。

『ﾌｩ、、、やっと体育館の外に、、、って冴子姉さんだ！何して、、、』

体育館の外に冴子姉さんがいる事を見て、歩くスピードを上げる。しかし、すぐに私の足は止まる。

目の前には小さな巨人さん。

心臓が止まるかと思った。そういえば、小さな巨人が勢いよく体育館の入り口を開けたのをおもいだした。顔はよく見えなくて、すぐに仕事に集中したけど。顔に熱が集まる。忘れかけていた昼休みの事をまた思い出す。頭が噴火しそうなぐらいクラクラしてくる。

『あの、、、小さな巨人さっ、、、、、、？！』

小さな巨人さんに少し声をかける。

青い目が私を睨む。

深くて飲み込まれそうな青い目。

私の赤い目が青く染まっていく。

どうして？どうして？

そんな目で私を見ないで、来ないで。

『あ、、、、その、、、ちが、』

小「ごめんねA、、、あとにしてくれない？」

小さな巨人さんの顔は赤く染まっていて、ロッカーに頭をぶつけていたのがすぐに分かった。