悪女潰しの依頼が届いたようです【HQ】My sweet past story (ページ13)

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私の過去12 ページ13

『ちょっ、、、！離して下さい、、、！』

小「ねぇ。いつも思ってたんだけど、、、このメモって何？」

『あっ！ダメ！』

小さな巨人さんは私の手首を掴むと、クラスメイトから貰ったメモを奪い取る。メモを取ると目を見開きながら文字を読んでいる。驚いた顔をして私の顔を見つめる。小さな巨人さんの視線が怖くてつい下を向いてしまう。足が震えて仕方がない。

小「は？何これ、、、。一ノ瀬さん、、、パシられてんの、、、？」

『、、、』

小「もしかして、金欠なのも、いつも売店でめっちゃ買っていくのも、そんなに焦っているのも、、、全部パシられているからな、、、のか、、、？」

『違うよ！違、、、うの、、、』

小「じゃあ何処が違うのかよ、、、」

『それはっ！』

何も違わない。小さな巨人さんが言っていることが真実だ。何も言い返せない。でも、、、早くお昼ご飯を買わなきゃ、皆に怒られちゃう。また、変な噂が流れちゃう。そんなのヤダ、、、！

小「先生とかには言ったのか？一体いつからこんな事を、、、」

『私の心配をしてくれているなら、、、ありがとう。けどそれはいいおせっかいなの』

小「、、、は？」

『買ってこなくて怒られるのは絶対に嫌だ』

きっと私は今、凄く最低な奴だ。人の心配や優しさとか全部、無視をした私。

大嫌いでも嫌われたくないの。

私は小さな巨人さんの腕を振り払うと、そのチャンスを見逃さず足を動かす。急いで、下足箱からした靴を出し、履く。慌てながらもなんとか靴を履くと、近くのコンビニまで全力で走りまくる。相手は現役運動部。足の速さでだって他の人よりかは速いだろう。

小「ちょっ、、、！待てって！！」

『うひゃぁぁぁ！ついてこないでぇぇぇぇ！』

小「はあ？！」

腕になんとなく違和感を感じる。きっと小さな巨人さんの手だろう。がっしり掴まれた手に足が止まる。視界には校門前に自分がいる。私、どんだけ足が遅いのだろう。

小「とりあえず今日は売店で買おう？！そうこうしているうちに少しは空いてきただろうし、、、な！」

『ﾊｧﾊｧ、、、本当に、、、？』

小「もう俺が奢るからさ、、、！」

『そんな！迷惑をかけるわけにもいかないし、、、！』

小「ここは、素直に頼る所！早くそのメモ貸して！」