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ページ40

紫side



「うそ…」




康二の言葉が未だに信じられなくて

頬を思い切りつねる






「痛い……夢じゃない…」




「夢物語にはせんといて
ちゃんと二人で幸せになろうや、今度こそ」




そっと背中に回された腕は
あのころと変わらずに




華奢ではあるけれど

頼りがいのある優しい手だ。






「俺で、いいの……」



どうしても、何度でも聞き返して


しまうくらい、自信がなかった






「何回言わせるん笑
ふっかさんしか俺にはおらん」





あぁ、こんなに愛情を向けてくれていたんだ
俺はそんな思いを無駄にしてたんだ




大きな罪悪感が襲うけれど


それと同時に




それよりも大きな幸福感で満たされる






「これで最後、康二もう俺離せないよ」



「離さんでええねん
そのままずっと、俺の隣歩いてや」




「うん……うん、分かった」







さらに近くなる距離




隙間なんてこれっぽっちもない






End.

桜空です→←・



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桜空(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2020年5月28日 16時) (レス) id: f4e6341de5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - コメント失礼します!毎回楽しみにしてます!更新楽しみにしてます(*´˘`*) (2020年5月27日 23時) (レス) id: 96cc352ed4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜空 | 作成日時:2020年5月9日 15時

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