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「これ飲んで」
そう言って出されたココアは暖かい
ソファに座り冷ますように吹きかける
と同時に家の中に目がいく
ふっかさんは片付け苦手やったっけ
「あのさ、早く伝えたくて。
俺の話聞いてくれる?」
カップを置いて頷けば、安心したのか優しい笑顔がこちらを向く
「今まで本当にごめん。
別れて気づいた、
俺とんでもなく康二が好きだって。」
馬鹿だよな、遅いよな
って苦しそうに笑うから
馬鹿じゃないよ、遅くないよって
伝えてあげたくて
首を横に振った
「康二がいない間は抜け殻みたいで
何も手につかなかった。
康二の気持ちを無視して勝手なことして、ごめん」
頭を下げられて
慌ててふっかさんに寄り添った
「ふっかさんはそんなことせんでええねん。
ただ、ちょっと俺らには足りひんかっただけ。」
「俺には康二が必要なんだよ。
無理強いするつもりは無いし、
聞きたくなければ、思い切り殴ってで求めてくれていい。」
真剣な眼差しがかっこよくて
思わず見とれた
「俺ともう一度やり直しませんか」
ふっかさんは自信が無いんやろう
顔をあげようとしないし
「ねぇふっかさん、顔上げてや
ふっかさんの顔が見たいねん。」
俺にはふっかさんだけやで
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桜空(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2020年5月28日 16時) (レス) id: f4e6341de5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - コメント失礼します!毎回楽しみにしてます!更新楽しみにしてます(*´˘`*) (2020年5月27日 23時) (レス) id: 96cc352ed4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜空 | 作成日時:2020年5月9日 15時