夜中に、君と

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この同棲も気がつけば5ヶ月も過ぎていた


何だかんだ居心地は良くて




幸せな気分だった

「康二、今日はさドライブ行こうか
俺が運転するからさ」





「じゃあ、お弁当準備するな」



翔太くんが好きなものを入れて
翔太くんの口に合いやすい味付けをして




なんか、愛妻弁当作ってる気分






「出来た？」




「翔太くん、危ないで？」



そっと後ろから抱きしめられ
手が止まる




「いいじゃん、なんかほんとに奥さんみたい」



「俺、女性やないんやけど…」






「俺の奥さんになりなよ
俺が一生大切にしてあげる」




「え…？」




急に真剣な顔で覗き込まれ
思わず狼狽える





なんて答えればいいのか
一瞬の沈黙が生まれる





「ふはは、冗談だよ
ほら準備していくぞ」




手を離されたかと思うと
優しく頭を撫でられた


優しくて温かい






車に乗りこんで
晴れ渡った青空の下を颯爽と走り去る





けれど車内は静かで


BGMだけが酷く耳を掠めた






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