夜中に、君と

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「いらっしゃい」




素敵な笑顔で俺らを迎えてくれた舘さん






「好きなとこ座って」





通された角部屋の一室


この場所には何度も訪れた





佐久間くんとも


あの人とも






「はい、じゃあオムライス！
康二は、どれがいい？」





「佐久間くんと同じやつ」






選ぶのすら面倒くさくて


ついつい適当に返事をしてしまった






それやのに、
佐久間くんは満足そうに笑うんやもん





なんだかこっちの気が引ける






「はい、じゃあさ
もう今日は飲んじゃいなよ。」





「飲みません」




「強情なヤツめ」





結局流れに流され
度数の低いお酒を次々と頼まれる




俺、お酒弱いんやけど…





「佐久間くん、お酒強かったんやっけ」





「俺？弱いに決まってんじゃん」






何をさも当たり前かのようなノリで返してくるのか




思わず思考が停止する





「誰が飲むん、こんな大量のお酒」






「まぁまぁ、とりあえず乾杯！」







グラスを持たされ

佐久間くんがぶつけてきて





グラスとグラスがぶつかる音が

室内に響き渡った






「乾杯…」




何とかお酒を喉の奥に押しやって

舘さんの料理を頬張った





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