I ページ12
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「え、なにそれ」
「そんなん言われたって……」
掃除をしつつ
店長の質問に苦笑いする
「康二、別れそうなの?」
「うーん…」
何と返せばいいのか、
全く検討もつかない。
「佐久間くんが思ってるより
俺よく分かってないねん」
自分が聞きたい
この状況は
別れる間際なのか
「でも、恋人がなかなか家に帰ってこないって心配じゃないの?」
「心配してない訳では無いねんけど、
なんて言うか……」
慣れてしまった
なんて言えなくて
またもや苦笑いになる
「………」
その反応で察したのか
それ以上聞いてくることは無かった
「康二、今日恋人さんは帰ってくるの?」
「さー、分かんない
でも、多分朝方には帰ってくるんやないかな」
箒に顎を乗せ
俺の話を聞く佐久間くんは
すごくイケメンに見える
「ご飯食べいこう、舘さんの所にさ」
「ええ、急やな」
「康二、痩せたでしょ」
どんなに言い訳を考えてみても
言い負かされそうで
何も言えなくなった
「ご飯、食べないと」
「………佐久間くんの奢りなら」
「しょうがないなぁ」
佐久間くんは優しいなぁ
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桜空(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2020年5月28日 16時) (レス) id: f4e6341de5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - コメント失礼します!毎回楽しみにしてます!更新楽しみにしてます(*´˘`*) (2020年5月27日 23時) (レス) id: 96cc352ed4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜空 | 作成日時:2020年5月9日 15時