雪男の色恋ごと 2 (ページ2)

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青side

最近康二に元気がない

目黒もなんだか暗い

まぁ、多分喧嘩をしたんだろう

話すこともなく

距離をとってスマホをいじっている2人は

なんだかんだ俺には

ちゃんと恋人同士なんだって

落胆させるものだったりする

声はかけることなく

撮影は終わり、楽屋を後にした目黒

他のみんなも続々と帰っていく中

楽屋は俺と康二だけ

「なぁ、大丈夫かよ」

どうしても、口に出してしまうのは悪い癖

「へ……？
あ、いやっ…うん、大丈夫やから！！
翔太くんは心配性やなぁ笑」

慌てて動揺したのか

苦笑いを浮かべていた

「康二、飯行く？」

「え、翔太くんからなんて珍しい
行く、ちょっと待って！！」

俺の心配を他所に空元気を見せて
準備する康二に

今だけは

この時間だけは

なんて欲張りな自分がいることに

心底腹が立つ

どうせ、もう手に入らない

俺には振り向いてくれないのに

「翔太くん……？
どうしたんそんなに見つめて笑

穴あくで！？笑」

「いや、なんでもない
じゃあ、行くか」

車に乗り込んで指定した場所に
送って貰う