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「…え？」
「Aちゃーん！ここだよここ！」
テーブルの上で何か小さいものがぴょんぴょんと飛び跳ねている
目を擦ってもう一度見ても、その光景は変わらず。
「あっ目擦っちゃったらダメだよ！てかびしょ濡れじゃん！早くお風呂入りなよ！」
「あ、うん…お風呂、入ってくる」
「ちゃんと温まって来るんだよ？いってらっしゃい！」
ニコニコと手を振る小さいものに見送られながらお風呂に入り、はた、と気付く
あれ、私お風呂沸かしたっけ…？
てかさっき誰と喋ってたっけ…？
我ながら危機感がないなと思うけど、その日はもうダメな日だったから。なんか小さかったし大丈夫でしょ、と謎の自信を持ちながらお風呂から出た
「Aちゃんおかえり！」
「た、だいま…」
久しぶりに聞いた『おかえり』という言葉に少し心がほわほわしたところで、この小さいものと向き合うように座ってみる
「ん？どしたの？」
「あの、誰…ですか？」
「あっ名前言ってなかったね！俺はふかざわたつや！ふっかって呼んでね」
目を細め笑うふかざわたつや、もといふっかに不思議と得体の知れないものと向き合う恐怖心は感じなかった
「えっと…ふっかは、どうしてうちにいるの？」
「…知りたい？」
先ほどまでの顔とは少し違い、ニヤニヤした顔になったふっかが楽しそうに聞いてくる
「うん、知りたい」
「じゃあ特別に、教えたげるね」
テーブルから飛び降り、私の手からよじ登って肩に乗ったふっかはひどく優しい声で、
「Aちゃんの毎日を、笑顔にするために来たんだよ」
誰かに言われてみたかった言葉を、確かに言い放った
「あれっ！？Aちゃん！？俺なんか嫌なことしちゃった！？」
ごめんねと焦りながら一生懸命私の頬を撫でるふっかの行動で、今自分が泣いていることに気が付いた
「嫌なこと、されてないよ、」
「そっか、それはよかった」
よくわからないこの小さいものに、今日1日のモヤモヤを少しずつ解かれていく
「今日ね、朝から何もうまくいかなくて」
「うん、」
「なんでこんなにだめなんだろうって、思ってて」
「うん、」
「もう、何もしたくない」
「今日はもう、あったかいお布団に入って寝よう？」
ずっと頬を撫でてくれているふっかを横目に、いつのまにか私は眠りに落ちていた
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もちむ(プロフ) - 直__naoさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました！少しでも直さんの気持ちに触れられる作品になっていれば幸いです(^^)新作ですか…！検討しておきますね！🥹💜 (2022年12月9日 21時) (
レス) id: 9305aed96f (このIDを非表示/違反報告)
直__nao(プロフ) - 完結、おめでとうございます！！お疲れ様でした。とてもおもしろかったです！！毎回、ワクワクしながら読ませてもらってました((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ 鬱陶しいかもしれませんが…新作待ってます((ｺｿｯ (2022年12月9日 19時) (レス) @page47 id: 86640c55e0 (このIDを非表示/違反報告)
もちむ(プロフ) - きらさん» コメントありがとうございます！1番好き…！？ものすんごく嬉しいお言葉です、ありがとうございます🥺更新頑張りますね！💜 (2022年12月1日 0時) (レス) id: 9305aed96f (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - コメント失礼します！今まで読んだお話の中で1番好きです。更新楽しみにしています！ (2022年11月28日 15時) (レス) id: 6847181624 (このIDを非表示/違反報告)
もちむ(プロフ) - かりんさん» コメントありがとうございます！キュンキュンしていただけて嬉しいです💜感情移入していただけるほど読み込んでいただいてとても嬉しいです…！妖精さんたちは、姿が見えないだけでかりんさんの近くにいらっしゃるかもしれません…🫣 (2022年11月24日 21時) (レス) id: 9305aed96f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちむ | 作成日時：2022年11月11日 0時
