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めずらしくしょっぴーがふっかを誘い出し、2人でここを離れる
まあ、目の届くところにいるんだけど、2人の空気がなんだか歪で。
喧嘩してるのかな、大丈夫かな、
「お姉さん、1人?」
「っえ、」
2人を眺めていたら突然知らない男の人に声をかけられた
「あー驚かせてごめんね!けどなんか1人で寂しそうだったから思わず声かけちゃった!」
ごめんごめん!なんて軽い調子で謝られるが、謝るならさっさとどこかへ行ってほしい
「大丈夫です、それに1人じゃないので」
「でも今1人じゃん?よかったら俺と遊ばない?」
「いや、結構です」
「あ、荷物見てるとか?じゃあ俺もここで一緒に待ってて良い?」
「大丈夫です、そろそろ戻ってくると思うので」
「遠慮すんなって!ね!」
…うざい。
いわゆるナンパというやつだろうか、目線がずっと胸元だし下品な視線に耐えかねていると、男が急に腕を掴んできた
「ちょっと!」
「かき氷食い行こう!」
「離してください!」
「うるせぇな、さっさと来いって言ったんだろ」
男の人の力に叶うはずもなく、引きずられそうになったとき、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ちょいちょいお兄さん、女の子はもっと優しくて扱わなきゃダメでしょーよ」
「つかかき氷食い行こって、誘い方もっとなんとかならなかったのかよ」
…なんか見たことある顔が、2人
ふっかとしょっぴーにすごく似てる…気がする
そういえばあの妖精さんたちどこ行っちゃったんだろう
ふっかに似てる色白さんにさらっと腕を取られて肩を抱かれ、
しょっぴーに似てる塩顔さんはすごい眼力でナンパ男を睨んでいるというちょっと異様な光景。
「な、なんだよ、一緒に来てたのって男かよ」
クソビッ チじゃねーか、なんて捨て台詞を吐いて逃げ去るナンパ男
…男の人2人と海に来てると、そう思われちゃうのかな
「大丈夫?」
「あ、はい、ありがとうございました」
「あいつの言ってたこと全部忘れろ」
「え?」
「うん、何も覚えておく必要ないよ」
色白さんに頭をぽんぽんと撫でられた途端、薄れていく意識
なんか前にもこんなことなかったっけ…
「この姿の俺たちのことも、覚えておく必要はない」
「こうやって消してたのかよ」
ふっか、って名前が聞こえた気がするんだけど、な
「よっと、」
「ナイスキャッチ」
「ま、怪我させるわけにいかないしね」
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もちむ(プロフ) - 直__naoさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました!少しでも直さんの気持ちに触れられる作品になっていれば幸いです(^^)新作ですか…!検討しておきますね!🥹💜 (2022年12月9日 21時) (レス) id: 9305aed96f (このIDを非表示/違反報告)
直__nao(プロフ) - 完結、おめでとうございます!!お疲れ様でした。とてもおもしろかったです!!毎回、ワクワクしながら読ませてもらってました((o(´∀`)o))ワクワク 鬱陶しいかもしれませんが…新作待ってます((コソッ (2022年12月9日 19時) (レス) @page47 id: 86640c55e0 (このIDを非表示/違反報告)
もちむ(プロフ) - きらさん» コメントありがとうございます!1番好き…!?ものすんごく嬉しいお言葉です、ありがとうございます🥺更新頑張りますね!💜 (2022年12月1日 0時) (レス) id: 9305aed96f (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - コメント失礼します!今まで読んだお話の中で1番好きです。更新楽しみにしています! (2022年11月28日 15時) (レス) id: 6847181624 (このIDを非表示/違反報告)
もちむ(プロフ) - かりんさん» コメントありがとうございます!キュンキュンしていただけて嬉しいです💜感情移入していただけるほど読み込んでいただいてとても嬉しいです…!妖精さんたちは、姿が見えないだけでかりんさんの近くにいらっしゃるかもしれません…🫣 (2022年11月24日 21時) (レス) id: 9305aed96f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちむ | 作成日時:2022年11月11日 0時