遊 郭 の 栗 花 落 さ ん 【鬼滅の刃】

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「え…、女将さん、どういう意味なの…？」









意味のわからない客が来た.









初回の客…初めて会う客なのに、私に会わせろというのだ.









普通なら花魁は、3回ほど会って、やっと顔が見れる.









下級遊女の場合はどうだったけ…まぁ、とにかく.









有り得ない話なのに、女将さんは承諾しそうなのだ.









「A、聞いとくれ.___指名料がとてつもないんだ.









今までにない位、…しかも、寝なくていいとも言っている.









意味のわからない客だが、相手をしてやってくれないかい__？」









女将さんに恩は沢山ある.









良い、と言おうとした時.









私より先に、まいえんじぇる(蕨姫花魁)が口を開いた.









「女将さん、__Aはうちの稼ぎ訳だ.









Aが居なきゃ、他の花魁にこんな立派な着物、着せられてないだろ？









指名料、7桁は行かなきゃ…あたしが許さないわよ？__ね、A.









金も持って来てない変な客なら、あたしが代わりになるし.」









まいえんじぇる…、私のことをそんなに思ってくれてるなんて……()









でも、私の読みが正しかったら.









きっと今回の客は.









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逃げ口の糸だと思うから.









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ね、堕姫だって気付いてるんでしょ.









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「それがね…指名料__









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____８桁、なんだよ.









身請けでもないのに、こんな金…









うちの最高額だ…！」









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「女将さん、…いいけど、条件があるんだ_」









賭け事は、得意だから.

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