遊 郭 の 栗 花 落 さ ん 【鬼滅の刃】

。【栗花落カナヲ視点】 ページ11

設定をはっきりさせておきます.

栗花落という名字は、2人とも最初からついていたことになっています.

カナヲの方は夢主ちゃんが呼びにくいので、と
母親代わりに名前を勝手につけました.

ですが、夢主ちゃんは"姉さん"と呼び名があった為、遊郭に行く前まではカナヲと違いはっきりとした名前はありませんでした.

その後、売られ、遊郭の女将さんにAという名をつけてもらいました.

✂- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -









「…カナヲ、ちょっと来て下さい.」









「？…はい、師範,」









何か呼ばれる用事があったかな.








鍛錬は今日の分、終わったし.









少し駆け足で、師範の元へ向かった.









.









「しは…ん、と、…音柱、様？」









師範は、私に言いたげな瞳で.









座るように促した.









「カナヲ、…Aと言う人物を知っていますか？」









「？？…いいえ…？知りません.」









どうしたんだろう.









こういう時は、どうすればいいんだろう.









姉さん、姉さんが居なくなって.









私は何も出来なくなったの.









「…じゃあ、この写真見てみろ.」









そう言って差し出されたモノクロの写真は.









花魁道中真っ只中のものだった.









花魁に目を向ける.









私そっくりの顔立ちで.









私と同じくらいの背丈の.









そして、私には無かった、









愛情を植え付けて.









何処へ消えてしまった.









植え付けて逃げるなんて、









卑怯だよ.









ねぇ、そうでしょう.









「____ねえ、…さん」









師範と音柱様はさぞ驚いた顔で.









涙をぽろぽろと流す私を見つめた.









.









「…お前、この花魁に会いたいか？」









「会いたい、です.」









そうか、と言って音柱様は.









にやりと口角を上げた.









「これは…派手っ派手な任務だぜ、」









.









姉さんの為なら、上弦だって斬ってやる.

御礼→←HAPPY NEW YEAR ！

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