▽オキナグサ▽束縛【 Daiki / Ryusei 】 (ページ44)

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episode44 ページ44

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そんな言葉など気にせず

逃げる背後で、

スタッと

机から降りる音がした。

やばいと思った

その瞬間、

手首を捕まれ

ヤツの身体の中に引き込まれた。

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「いやっ、離して！」

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でも男の力には

そう簡単に勝てなくて、

呆気なく

床に押し倒されてしまった。

硬くて冷たい地面に

背中が擦れて、

ビリっと痛みが走る。

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「っ……やだ。」

「いい子にしてたら

すぐに終わるからさ。」

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抵抗も虚しく、

ボタンを全て引きちぎられ

上半身が露になった。

優しく肌をするすると

撫でられると、

嫌でも声が漏れる。

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「い……や……やめっ。」

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そして、

ブラのホックに手が掛かった。

もうダメだ。

諦めかけた

その時。

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『何してるん彼氏さん。

彼女、

嫌がってんで？』

「……えっ。」

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誰か、

来た。

薄暗くてよく見えないけれど、

確かにそこにいる。

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「お前、

いつの間に入ったんや！」

『お前って。

彼氏さん、

俺のこと覚えてくれてないんやなぁ。』

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この声、

知ってる。

最近覚えた声だ。

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『折角くつろいでる時に

2人が入ってきたもんやから、

咄嗟に隠れたんや。

ここ滅多に使われないから、

俺の専用部屋やねん。』

「はっ、

ふざけたこと言ってんじゃねぇよ！」

『ふーん？

一応自己紹介し直すな。

俺は重岡大毅。

音楽サークルに所属してる。

よろしくな。』

・

　
同じサークル仲間だと分かったからか、

ヤツはすぐに行為を中断して

私から離れた。

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