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episode39 ページ39
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『ははっ。
あいつ、
Aのことかなり本気でさ？
俺と会う度
楽しそうに何でも話してきて、
めちゃめちゃ幸せそうに笑うんよな。
だからっ……。』
・
その時、
何かがキラリと光った。
ソレは、
落ちた時
ほんの一瞬だけ、
月明かりを乱反射して宝石のように輝き
儚く消えた。
・
『藤井にも謝っとかないかんなぁ。
あいつを苦しめてた存在も
俺やからなぁ。
ほんと、
何でもっと早く気づかなかったんや。
くそっ……。
くそっ……。
なんでっ……。』
・
拳の音が
夜の海に虚しく響いた。
彼の左手の甲には
砂が沢山ついていて、
紛れていた木片が薬指に刺さり
血が滲んでいた。
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作者名：かずな | 作成日時：2016年2月14日 22時
