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episode37 ページ37
・
『そのAって子の
旦那の名前とかって、
分かったりせんよな？』
心臓の音が
だんだん速く大きくなっていく。
高ぶる感情を抑えようと
氷をカランコロンと鳴らす。
・
「あぁ〜。
旦那さんの名前は確か、」
・
どうか、
嘘であって欲しい。
でも、
そんな願いは儚く崩れ落ちた。
・
「ダイキ、
やったと思う。
それがどうかしたん？」
・
俺、だ。
・
『いや、
別に何でも。
お、おれ。
今日は帰るわ！』
「えぇ
もう少し話そうや？」
・
ごめん藤井。
俺、
やっぱお前のこと応援できない。
だってそのAって子、
正真正銘
俺の奥さん、だから。
・
『ごめん。
家で待ってる人おるから。』
「奥さん羨ましいなぁ。
こんな旦那さんがいて。」
『いや、
と、とりあえず帰るから。
じゃあな！』
「おう。
気をつけて帰れよ。」
・
・
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作者名：かずな | 作成日時：2016年2月14日 22時
