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episode36 ページ36
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一瞬頭がフリーズした。
まさか。
まさか。
そのAって？
額に冷汗が
じわりと滲む。
『お、そ、そりゃもちろん……。
酷いと思う、よ。』
そんな俺に気づかない藤井は
さらに畳み掛けるように話した。
「ならさ、
俺はどうするべきだと思う？
その子のこと
どうにかしてあげたいねん。
本気、やねん。」
・
じゃあ、
今まで言ってたAって、
俺の知ってるAと同じ？
嘘だ。
そんなの嘘だ。
・
『それは、その。
もう少し聞いてみたらどうや？
勘違いかもしれんしな！
どうせ束縛の証拠なんて無いんやろ？な？』
「でも、苦しんでたんや。
Aはずっと。」
『……人妻やで？
大丈夫なんか本気になったりして。』
「はっ、今更なんや。
背中押したのはしげやろ？」
『そ、やけど。
あっ。
ちょっとひとつ確認していいか？』
「ええけど。」
・
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作者名：かずな | 作成日時：2016年2月14日 22時
