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episode4 ページ4
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今から1週間前のこと。
玄関のベルが鳴り、
いつも通り無視しようと思っていたら、
｢宅急便でーす！｣
と、
私の人生を大きく変えてしまう人が
やって来た。
その人の声は、
明るいけど、
少し腑抜けたように聞こえた。
きっと疲れてるんだろうな、
わざわざ来てくれたのに悪いなと、
情が湧いた。
｢受け取るだけなら、
いいよね。｣
そう思い、
少しだけ、
玄関のドアを開けた。
それが間違いだったのかもしれない。
･
｢あ、こんにちは！ﾆｺｯ｣
･
その瞬間、
静かだった私の心臓がﾄﾞｸｯと動いた。
･
｢重岡さんにお届けものです！｣
･
そう私に向けられた笑顔は、
営業スマイルとかそんなものじゃなくて、
人の心を一瞬で掴むような、
そんな笑顔だった。
彼を包む周りの空気までもが、
キラキラしていて、
光り輝いていて、
とても眩しい。
私は、
下を向くことしか、
出来なかった。
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作者名：かずな | 作成日時：2016年2月14日 22時
