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episode11 ページ11
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目覚めたら、
もう日が昇っていた。
カーテンから
眩しい光が差し込む。
｢………やば。｣
時計は9時32分を指していた。
大毅はもう会社だよね。
あーあ。
私何やってるんだろ。
上半身を起こすと、
少し頭痛がしたけど、
頭をガシガシと擦って
無理やり紛らわせる。
ゆっくりと重い体をベッドから降ろし、
ふとテーブルをみたら、
．
『Aへ。
おはよう。
気分はどうや？
俺はAのために仕事頑張ってくるな！
行ってきます。
大毅より。』
．
という、置き手紙があった。
手に取ってみたら、
裏にも何か書いてあって。
｢…なんだろ。｣
めくってみると、
．
．
『愛してんで、A。』
．
と、
一言。
．
｢大毅っ……｣
胸がきゅうっと締め付けられる。
こんなの反則だよっ。
手紙一つで、
こんなにも愛されているんだって
実感させられる。
簡単に、
私の心は
大毅で満たされる。
．
･
やっぱり、
離れられないや。
．
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作者名：かずな | 作成日時：2016年2月14日 22時
