。+°11memories°+。ver.番外編5 (ページ5)

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158ページ沙織ページ5

ver.2の続き

＊

沙「………」

カチ、カチ、と何度かシャーペンのノックを押す
が、ノートは白紙のままだ

沙「………ふぅ」
屋上の障壁も何も感じることもなく進む風にそよがれ、
空は青々と晴れているが、裏腹に心はちょっともやもや

パタン、とノートを閉じて顔をあげると

真「こんなとこで、何やってるんで～すかっ」
沙「…にゅ！？」
真「にゅ、て…殺●んせーですか」
沙「え、えと…真、夏……？」
真「せいかーい」

ストン、と隣に腰を下ろす

真「で、何やってたんです？」
沙「………仕事…？っぽいもの…」
真「あ、そういや先輩もなんかやってたんですよね」
沙「…一応」
真「何のお仕事ですか？」
沙「……ケータイ小説、書いたら売れた…みたい…」
真「そのノートですか？見せて見せてっ」
沙「あうえぇっ」

見せて、と言いながらノートは既に手の中
流されるまま、真夏のハイペースに呑まれていく
あたふたついていくだけで精一杯

真「おっふ……続編だからわかんない…」
沙「……それ…人気…出た」
真「あ、でも登場人物の名前聞いたことあるかも」
沙「………映画になる…から、かな？」
真「へぇー、映画に………………え、映画ぁ！！？」

キーーーン、と頭に響く
沙「耳元、やめて…」
真「あっ、え、え、映画…？」
沙「ん」

デビューから２作目のやつが、
なんか知らないけど映画になるらしい

正直どうだっていい、勝手にやってくれ、
そう思っていたけど

沙「お金、貰える」
真「沙織先輩、意外と現金…」

ケータイ小説だって、
ちょっとゲーム買うお金が欲しいな程度に始めた
なんか大きくなっちゃったけど、
売れたらお金が貰えてたから、ノロノロ続けてた

でも、不満がないわけじゃない

1つはこれに乗っかって、
サイン会とか開催し出す人達
作者の許可ちゃんと取ろうよ、マジで
それに女子受けとか言って男装させないでほしい

あと…

真「…この恋愛甘いですね、憧れてたりとか？」
沙「……違うもん」

つまり、こういうわけです

＊

時間なくて適当っ！ごめんちゃいっ！
駄作乙！((