。+°11memories°+。ver.番外編5 (ページ13)

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166ページ沙織ページ13

登校中、莉桜と合流

希「莉桜、そういえばこんなとこでどうしたの？」
莉「あ、それが……」

莉桜の足元を見ると、1匹のわんちゃん
勿論俺の体が反応しないはずがなく

沙「わんちゃんっ…！！((ｷﾗｷﾗ」
希「速いよ、反応」
莉「い、今どうやって抱っこまで…？」

愛くるしい瞳にもふもふの毛並み
すっかりハートを射たれていると、肩にポン、と体温

羽「美女と仔犬…絵になるね、マイスイートハニー…？」
沙「…羽虎、ハウス」
羽「ノンノン、僕のハウスはキ・ミ・さ♪」

沙「希恋ー、110ー」
希「りょうかーい」
羽「ちょっ！？辛辣！！」

さげすんだ目で近寄んなオーラをかもし出すと、
さすがに諦めたっぽい………のだが

莉「110……」
羽「さすがに酷いよねぇ、僕泣いちゃうよ」
莉「え？え？」

あの緑野郎、莉桜にナンパしはじめやがった←
ナチュラルに腕まわしてやらぁ←

羽「ねぇ、僕を慰めてよ、君の優しい愛で…」
莉「え、えっと……あの…？」
羽「大丈夫、わかってるさ。僕の罪なまでの美しさ…」

スポーツバッグのポケットから
かなり昔の小テストのプリントを取り出す

そして素早く、かつキッチリと折って、
ハリセン完成←

莉「ぱ、羽虎ちゃ…」
羽「君の瞳にこのまま吸い込まれそうだ…」
沙「……ッ！」

スパーン←

乾いた音が、晴れやかな朝の空に響いた

沙「全く…早く解けないかなぁ」
希「莉桜、大丈夫？」
莉「は、はい…」

沙「ところでコレ…どうしよう」
希「あ～ぁ、剣城君から貰った羽虎をコレ呼ばわりw」
沙「羽虎だと認めたくない、呪いが解けるまでは」
希「それもそっか。まぁ置いてけばいいでしょ」

莉「だ、大丈夫なんでしょうか…」
沙「…世の中…放っておいた方がいいこともあるよ」
希「あ、あの人、仔犬の飼い主さんじゃない？」

希恋の目線の先を見ると、
焦ってキョロキョロしている若い女性

声をかけると希恋の予想はあってたらしく、
可愛いわんちゃんは飼い主さんに抱かれて帰っていった

希「じゃ、学校行きますか！」
莉「そうですね」

＊

羽「ちょ、ちょい待ち、また置いてけぼりパティーン！？」

*

クソですねこれ
羽虎楽しいですけど(笑)