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第3章「犠牲」 ページ10

高地side


高地 )あの大我さんは、北斗の事をどこまで知ってるんですか…?

京本 )大学生、可愛い、綺麗、美しい。


大我さんが大学に現れたかと思えば北斗では無く俺を見つけるなり、近くのカフェに連れて来られた。

俺に用がある訳では無さそうだし、そうなると北斗関連の事だと想像するのは安易だった。


高地 )容姿の事じゃなくて…

京本 )だからそれを聞きに来たんじゃん、北斗って絶対俺には言わないでしょ?

高地 )…俺の口から言えることはありません。


北斗の過去を俺が人にベラベラ話すのは絶対に違う。
だけど大我さんの北斗への気持ちが嘘じゃないというのは明白だった。


高地 )大我さんでも悩む事ってあるんですね。

京本 )初めてだから…だから、

高地 )え?初めて?そんなにかっこいい大我さんならモテまくりでしょ?

京本 )…悪かったですね、この年になってちゃんと誰かを好きになったのが初めてで。


モテたことは否定しない所は大我さんらしいな。


高地 )それで言うと俺からアドバイス出来る事は、北斗は自分より相手を優先します。だから北斗は大我さんの幸せの為なら簡単に自分を犠牲にしますよ。

京本 )それって…

高地 )北斗の中で大我さんが大切な存在になりつつあるのは大我さんも分かってるでしょ?だけどその気持ちが大きくなればなる程、北斗は大我さんから遠ざかってしまう。

京本 )やっぱり北斗にはそうさせてる何か理由があるんだよね?

高地 )って事くらいですかね、俺が今出来るアドバイスは。

京本 )ううん、助かった。本当にありがとう!


大我さんは2人分のコーヒー代を机に置くと、仕事があるからと帰って行った。

「それだけで」→←「彼の存在」



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のと。(プロフ) - uikeさん» コメントありがとうございます!ご期待に添えるようにこれからも頑張ります!! (5月25日 11時) (レス) id: 245ee32d81 (このIDを非表示/違反報告)
uike(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!!私好みですごく面白かったです! (5月22日 20時) (レス) id: 661aaf06b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のと。 | 作成日時:2023年5月17日 10時

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