「色」 ページ8
京本side
今は完成した映画を関係者だけで鑑賞しているんだけど、隣に北斗も居てくれているという事実が嬉しすぎて映画なんて集中出来なかった。
ジェシー )北斗も来てくれてたんだね?どうだった?
松村 )あ、凄く面白かったです。俳優さん達の演技とか、本当に吸い込まれてしまいそうでした。
ジェシー )へ〜…大我に吸い込まれそうになった?
映画鑑賞が終われば北斗の隣に座っていたジェシーが技と俺にも聞こえるように告げた。
松村 )な、
ジェシー )な〜んてね。実は俺北斗をスカウトしようと思ってんの。
は?
ジェシー )本格的に俳優にならない?
京本 )北斗は普通の大学生なんだよ、そんな大っぴらに見世物になんてさせない。
ジェシー )大我が決めることじゃないでしょ?それにエキストラに選んだの…
“大我でしょ”
耳元で響く言葉に何も言い返せなくなった。
松村 )あの…、俺には無理です。大我さんを見てて本当に凄いって思ったんです。少しだけど近くで大我さんの演技を見た時、本当に吸い込まれました。俺にはあんな力ありません。だから、ごめんなさい。
ジェシー )北斗は見た目もオーラも全て完璧だけどな。何が北斗をそんなふうにしてるんだろうね…?
ジェシーの言葉を聞いた北斗は伏せていた顔をパッと上げたかと思えば眉間に皺を寄せ一瞬本当に一瞬だけ、目に悲しそうな色が浮かんだように見えた。
松村 )とにかく俺は俳優なんてしないです。興味もありません。
そう言うと北斗は席を立って映画館を出ていった。
北斗の背中を見送ればジェシーも、他の関係者さんの輪に入っていった。
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のと。(プロフ) - uikeさん» コメントありがとうございます!ご期待に添えるようにこれからも頑張ります!! (5月25日 11時) (レス) id: 245ee32d81 (このIDを非表示/違反報告)
uike(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!!私好みですごく面白かったです! (5月22日 20時) (レス) id: 661aaf06b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のと。 | 作成日時:2023年5月17日 10時