「あの日」 ページ13
高地side
慎太郎と何やら言い合ったかと思えば北斗は倒れた。
間一髪抱き留めたものの額には汗が滲んでいて、苦しそうだった。
高地 )どういうつもりなんだよ。
森本 )ただの友達には関係ないじゃん？
慎太郎と北斗は高校の時は親友だったし、いつも一緒に居た。
この先も2人はずっと一緒に居るものだと俺も周りも信じて疑って居なかった。
それが卒業式を目前にいつも一緒だった2人は会話をしない所か目すら合わせなくなってしまった。
森本 )まぁいいや、また来るわ。
それだけを告げると慎太郎は帰って行った。
.
北斗を背中に抱えれば家に連れて帰った。
ベッドに寝かせてやり俺はとりあえずコップに水を用意して、大我さんに一言メッセージを送信した。
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高校時代、北斗が慎太郎の事を恋愛対象として好きなのは知っていた。
慎太郎は何人か彼女を作ったりしていたけどその時も北斗は笑顔で応援して、弱音を吐く時は俺の前だけだった。
高地 )慎太郎に気持ち伝えないの？
松村 )邪魔はしたくないし、それに俺は慎太郎の傍に居れるなら多くは望まないよ。慎太郎には幸せになって欲しいんだよね、結婚して子供作ってさ。
いつもそうだった。
北斗は相手の為なら自分を簡単に犠牲にする。
だから俺は北斗は自分の気持ちを慎太郎には絶対伝えないと思っていた。
なのにあの日___。
.
玄関からドタバタと派手な音を立てて大我さんは帰ってきた。
京本 )北斗！
高地 )あ、お帰りなさい。
京本 )突然倒れたなんて何があったの？
俺の事が見えてるのか見えていないのか大我さんはベッドで眠る北斗に一直線だった。
松村 )…ん、
高地 )北斗、平気…？
北斗は暫く天井を眺めてからゆっくり起き上がった。
松村 )大我仕事は？
京本 )そんなのどうにでもなんの、それより…
松村 )大我は何で俺なんかの為にこんな所に居るの？大我が笑顔にしないとダメなのは俺じゃない。テレビの前のファンの人でしょ？
京本 )なら北斗は…？
大我さんのこんなに低く怒ったような声はドラマでの緊迫なシーンの演技でしか聞いた事がなかった。
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のと。(プロフ) - uikeさん» コメントありがとうございます！ご期待に添えるようにこれからも頑張ります！！ (5月25日 11時) (
レス) id: 245ee32d81 (このIDを非表示/違反報告)
uike(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！！私好みですごく面白かったです！ (5月22日 20時) (レス) id: 661aaf06b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のと。 | 作成日時：2023年5月17日 10時
