検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:53,819 hit

71◇羽生くん視点 ページ21






Aが、泣いた?

頑ななまでにみせなかった弱さを俺にじゃなく、なんで昌磨なんだよ。

込み上げてくるのは怒り、悲しみ、むなしさ。
何もかもがぐちゃぐちゃになった感情で、握りしめていた指先が震え出すのがわかった。


「ゆづくん?」


押し黙ったままの俺に掛けられる、訝しげな声もどこか遠い。
その声に返す言葉は、きっと感情にまかせたひどいものになってしまう。
だから、繋ぎ止めた僅かな理性で黙るしかなかった。
仲間として、友人として、その傍にいる人間として、Aが心を許す存在に、俺はなれない?
ずっと目を逸らし続けてきた、この感情の名前に今、確信を持ってしまった。

俺は昌磨に「嫉妬」してる。




72◇羽生くん視点→←70◇羽生くん視点



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
98人がお気に入り
設定タグ:羽生結弦 , フィギュアスケート , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mirin | 作成日時:2021年3月8日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。