片思い (ページ11)

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レッスンが終了して今日はこれで終了。
もう身体はベッドに沈みこみたくてたまらない状態だった。
さて更衣室に戻ろうかなと思っていると、ふいに声を潜めているっぽいのに大きな声が聞こえてきた。
これは女子が興奮を隠せないときの声。
　

「宇野くんだ！」
「昌磨くん来てるよ！」

振り返るとリンクサイドに昌磨くんが立っていた。
今回のアイスショーにもスペシャルゲストとして出てくれるようになってるけど、忙しいらしくてなかなか一緒に練習することがなかった。

久しぶりだなぁ、昌磨くん。
私は昌磨くんとはゲームのこととかで結構話したりする。
顔見知り以上友人未満って感じだと勝手に思っているけど、どうだろう？
昌磨くんと目が合う。
昌磨くんは、あっ！ていう顔をして近づいてきた。

「今回のアイスショー、A出るってホントだったんだー」

「昌磨くんもね。よろしくお願いします」

「なにその他人行儀……」

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