【HQ】ピアノが弾けなくなった少年がバレー部と出会い愛される話。2

52曲目 ページ7

貴「…ん。んー…(ﾓｿﾞｯ」


眠い体を起こし、あくびをする。

昨日の夜は木兎さんに連れられてトランプをした後、眠くなり寝てしまったらしい…。

布団誰が引いてくれたんだろ

…まぁ、いっか。


とりあえず、スマホで時間を確認する。
4時半か…結構微妙な時間に起きちゃったな…。

することも無いし、寝転がり横向きになると枕を顔面に押し付けてる人がいた。


貴(！え、この人すっごい寝かたしてる…。息苦しくないのかな…てか誰？)


顔が見えないから誰だか判別出来ず、じーっと見てると突然腕を引かれた。


貴「うわｯ！」


力強く引っ張られ、抱きしめられた。突然の事でびっくりし、顔を上げるとそこには眠った鉄朗さんがいた。

あ、鉄朗さんだったんだ…。もしかしてあれであの髪型になったのかな、？…っじゃなくて！


貴「ちょっ…鉄朗さん！寝ぼけて抱きしめないでくださいよ(小声)」


声をかけても寝てる鉄朗さんはピクリとも反応しなかった。

…僕は抱き枕じゃないよと思いながら鉄朗さんの顔をちらっみた。



……鉄朗さん意外とかっこいいんだよな←失礼

意地悪だけど、優しいし…男らしいし……



黒「んがｯ」

貴「!!(ﾋﾞｸｯ」

黒「ん"ー…やめろ、奏…ｚｚＺ」

貴「…ﾌﾞｯwwどんな夢見てるんですか、」


黒「その、身長じゃ…届かね…」

貴「………」


何故か腹が立った鉄朗さんの頬をつまみ、鉄朗さんは「あえ"…」と寝ながら反応する。

本当にどんな夢みてんですか…
身長がなんですか？←何故かキレ気味


ひと息付き、手を離し鉄朗さんの腕の中で目をつぶる。


貴「…やっぱり、落ち着くな…この匂い」


鉄朗さんの背中に腕を回し、温もりを感じた。

鉄朗さんには、この前にも助けられたし、いろいろお世話になったなぁ。

泣いたところも見られちゃったし…___









…鉄朗さんになら、話せるかな

…僕の過去。



でも、話したら嫌われるかな…


まだ、嫌われたくないな……






まだ…



この温もりを感じてたいな……



そう思った奏は鉄朗さんの腕の中で眠ってしまった。



…………_______

研磨サイド




孤「…………」


トイレに行こうとして、起きたら隣で寝てるはずのクロと奏が抱き合って寝ていた。


…なんでクロと抱き合って寝てるの？

もしかして…付き合った、？



…なわけないか。クロだし←





孤「…とりあえず、写メっとこ(ｶｼｬｯ」


その後、起きたクロが悶絶したのは言うまでもない。

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