86曲目-鈴鐘の過去編- ページ42
鈴鐘サイド
鈴｢え…………奏を襲え…？｣
秋｢そう。簡単な話だろ？
お前は教え子である子を襲う。そしたら俺はお前が人殺しの息子だって事を黙っててやるよ｣
ピアノ教室である一室。
俺を脅す元同級生、秋月 晴哉(ｱｷﾂｷ ｾｲﾔ)は笑いながらそういった。
鈴｢そ…そんなのｯ出来るわけないだろ!!!
あの子は俺の教え子だし、まだ小学生だｯ!!
何も関係ないのにあの子を傷つける事なんて出来ない!!
そもそも…なんでお前が奏の事を知ってるんだ…｣
秋｢あ？あぁ、たまたまピアノ弾いてるとこを見かけたんだよ
あの子綺麗だよなぁ〜、美少年って奴？
初めて綺麗って思ったわw
…俺さ、綺麗なものは汚したくなるタイプなんだよ｣
鈴｢ｯ…｣
こいつは昔から、いい噂を聞かない。
色んな女をはぶらかしたり、いろんなものに手を出しては傷つける…そんな噂が多々あった。
そんなこいつが、奏に興味をもってしまった…という事。
最悪だ………
奏がこいつに傷つけられる訳にはいかない…
秋｢お前、確か教師になりたいんだよな？
いいのかねぇーー
教師が人殺しの子って知れ渡ったらさぁー、どこの学校も雇って貰えなくなるんじゃねーの？｣
鈴｢そ、れは……｣
秋｢じゃあ、選択肢をやるよ。｣
鈴｢選択肢、…？｣
秋｢そう。お前が襲うか…
俺が襲ってるのを見てるか｣
鈴｢なｯ!それだけは絶対駄目だ！！｣
秋｢そうだよなぁ〜
だってお前はあの子の事気に入ってるもんなぁ？
だから襲えよ。そしたら、黙っててやるよ｣
ニヤけた顔で俺の顔を見る秋月の目は、本気だった。
俺はその目が怖く、恐怖感が体を宿った。
人殺しの子と言う噂が広がれば、今お世話になってる親戚や大学にも被害が加わる。
だとしても、こいつが黙っている可能性もない
しかし、俺が襲わなかったら秋月は奏を襲うかもしれない。
奏からしたら、見知らぬ男に襲われるという事……………
だったら、俺が襲った方がまだマシだ…
鈴｢……本当に、黙っててくれるのか、？｣
秋｢おう。約束は守る男だよ｣
鈴｢………わかった｣
俺は俯きながらそう言うと、秋月は隣の部屋で見ていると言って部屋を出ていった。
あぁ…………
奏には嫌われるかもしれない
…いや、絶対に嫌われる。
…けど誰かに汚されるぐらいなら、俺が汚した方がマシだ。
鈴｢…初恋が襲って終わりとか……最悪だな、｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅まっちゃ(プロフ) - あぁぁあありがとうございます！(><)楽しんでいただけて何よりです！完結できるように頑張りますので、これからもよろしくお願い致します (2021年6月3日 20時) (
レス) id: f84ee2acf2 (このIDを非表示/違反報告)
花紅柳緑(プロフ) - 凄く感動しました！お話のストーリーもとても美しくて今まで読んだどの愛され小説よりも面白いです！更新楽しみにまってます！ (2021年6月2日 12時) (レス) id: 53a75dcec8 (このIDを非表示/違反報告)
紅まっちゃ(プロフ) - キースさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです！こちらも、更新できるよう頑張りますのでご付き合い頂けると嬉しいです！m(_ _)m (2021年5月30日 23時) (レス) id: f84ee2acf2 (このIDを非表示/違反報告)
キース - 好きです…ホントにどタイプなお話でした！一気に全部読んでしまって時間がめっちゃ過ぎてた…これからも応援しています！頑張ってください(*'▽'*) (2021年3月29日 8時) (レス) id: f19164db3a (このIDを非表示/違反報告)
紅まっちゃ(プロフ) - 時透翔陽（暗殺教室、ハイキュー、三代目LOVE)さん» 誤字報告ありがとうございます！！直ちに修正します！(>_<)ゞこちらこそ、読んで下さりありがとうございます！これからも楽しんで頂けるように頑張ります！ありがとうございます！ (2020年11月15日 22時) (レス) id: f84ee2acf2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅まっちゃ | 作成日時：2020年8月3日 21時
