69曲目 ページ25
黒尾サイド
貴「僕の昔話聞きませんか、?」
黒「………」
突然の言葉に声すら出なかった。
いつか話してくれるだろう、と思ってたが、
まさか今だとは思わなかった。
嬉しい半面、心配の気持ちが強かった。
黒「……大丈夫なのか、?
別に無理に話さなくても…「大丈夫です」」
貴「今……聞いて欲しいんです。」
抱きついた体を離されて、
俺の顔を真剣な顔でみる奏に思わず息を呑む。
黒「……わかった。けど、無理はするなよ」
貴「大丈夫ですよ、ちゃんと覚悟は出来てます。
…ただ、ひとつだけお願いしてもいいですか、?」
黒「ん?なに?」
少し俯いて俺の袖をギュッと掴んだ奏は、顔を上げて俺の目を見つめた。
貴「…嫌いに…ならないで、ください…」
黒「ッ!」
今にも泣きそうな目を見た瞬間、
俺は奏に抱きついた。
貴「ッて…鉄朗さん、?」
黒「…嫌いになったりしねーよ。」
貴「!!」
少し震えている奏の体を強く抱きしめた。
黒「どんな事があったとしても俺はお前を嫌いになったりしねーし、離れたりしない…。
言ったろ?俺はお前が好きだって。
そんな過去の事ぐらいで…簡単に、好きな奴の事を嫌いになれる訳ないだろ。」
貴「ッ!……」
バレーも同じだ。
好きだからこそ、辞める事なんて出来ないし…簡単に諦めたくない。
仲間がいるから、尚更諦められない。
アイツらと上へ行きたい。
奏も、同じだ。
奏が好きだからって気持ちもあるが…
一緒に上へ行きたいんだ。
あの、頂へ…
だから、奏が居なきゃ意味が無いんだ。
貴「…鉄朗さんって、いい先輩ですね」
黒「今更かよw俺はずっといい先輩だろ?」
貴「…そうですね。(フッ」
黒「おい、今笑ったろ」
貴「笑ってないですよ」
黒「嘘つけ!聞こえてっからな!」
貴「ふはっ、すみませんww」
笑う奏をみて、少しホッとする。
…やっぱり、こいつは笑ってる方がいいな。
そんなことを思いながら見ていると、奏はスッキリした顔でぽつりぽつりと過去の事を話し始めた。
貴「…俺は小さい頃から
ピアノを習ってました……________」
______
次回!過去編や!(やっとか)
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紅まっちゃ(プロフ) - あぁぁあありがとうございます!(><)楽しんでいただけて何よりです!完結できるように頑張りますので、これからもよろしくお願い致します (2021年6月3日 20時) (レス) id: f84ee2acf2 (このIDを非表示/違反報告)
花紅柳緑(プロフ) - 凄く感動しました!お話のストーリーもとても美しくて今まで読んだどの愛され小説よりも面白いです!更新楽しみにまってます! (2021年6月2日 12時) (レス) id: 53a75dcec8 (このIDを非表示/違反報告)
紅まっちゃ(プロフ) - キースさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです!こちらも、更新できるよう頑張りますのでご付き合い頂けると嬉しいです!m(_ _)m (2021年5月30日 23時) (レス) id: f84ee2acf2 (このIDを非表示/違反報告)
キース - 好きです…ホントにどタイプなお話でした!一気に全部読んでしまって時間がめっちゃ過ぎてた…これからも応援しています!頑張ってください(*'▽'*) (2021年3月29日 8時) (レス) id: f19164db3a (このIDを非表示/違反報告)
紅まっちゃ(プロフ) - 時透翔陽(暗殺教室、ハイキュー、三代目LOVE)さん» 誤字報告ありがとうございます!!直ちに修正します!(>_<)ゞこちらこそ、読んで下さりありがとうございます!これからも楽しんで頂けるように頑張ります!ありがとうございます! (2020年11月15日 22時) (レス) id: f84ee2acf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅まっちゃ | 作成日時:2020年8月3日 21時