【HQ】ピアノが弾けなくなった少年がバレー部と出会い愛される話。2

64曲目 ページ20

侑サイド



奏からの衝撃的な言葉にびっくりして、思わずスマホを落としてしもうた俺。



貴『？…侑？どうかした？凄い音がしたけど…』


侑｢え、いや大丈夫やで！スマホ落としてしもーただけやから！｣



まさか奏が、俺の声が聞きとーて電話してくるとか……え、なんなん？？

可愛すぎか！！？デレやん！完全に！

やばい…心臓バックバクなっとんで…


治が風呂入っとる時でよかったわ……



侑｢そ、それで？なんで俺なん？｣

貴『んー…何となくかな。幼なじみだから？』

侑｢それは治も一緒やん｣

貴『そうだねw何となくだよ』


何となくで俺に電話してくるとか、マジでなんなん？

やば、キュン死にしそう←


そう思いながら、悶えてると『侑はさ…』と奏の声がしたから耳を傾ける。




貴『…僕の何処が好きなの？』


侑｢ブｯ!!…ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯ｣


またもや、予想外な言葉でびっくりして吹き出してもうた俺。


貴『だ、大丈夫？！』

侑｢大丈夫や…ちょっとびっくりしただけやから。ﾌｩ…どしたん？急に…｣

貴『いや、僕の何処がいいんだろうって思って…』

侑｢そ、うなんか｣



奏の好きなとこって言われても、具体的に考えた事あらへんな……


奏の好きなとこ、か。



侑｢…優しいしとことか…

一緒におって飽きへんとことか…

まぁ、幼なじみだからって事もあるんやろうけどで……

奏の笑ってる顔とかごっつ好きやで｣



詳しく言え言われたら、多分言えへんけど…


好きな気持ちに変わらへん。


小さい頃から一緒におったけど…



どんな奴よりも…どんな女よりも…






奏が好きやねん。




貴『……そうなんだ。ありがとう』


侑｢…別にええよ。｣


貴『…もしかして、照れてる？』

侑｢は、はぁ！？照れてへんよ！奏が急に変な事言うからやろ！｣

貴『あははッ！ごめんごめんw』


急に意識し始めて、顔が真っ赤になってもうた俺が分かったのか笑てる奏。

何わろとんねん！って思ってると…



貴『侑』


侑｢なんや？｣







貴『好きになってくれてありがとう…』



侑「……え？」


思わずマヌケな声が出てもーた。


え、今日の奏なんかおかしないか？

急にデレたり(勝手にデレてると思ってるだけ)、突然好きな理由聞いたり…

なんかあったんかな…


侑「…奏なんかあっ『あ、風呂に入らなきゃ。それじゃあ、またね侑』

お、おん。またな(ﾌﾞﾁｯ)」



切られてもうた。……気のせいなんかな、？

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