【HQ】ピアノが弾けなくなった少年がバレー部と出会い愛される話。 (ページ37)

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部活も終わり、研磨と鉄朗さんと帰った後タブレットとノートを出した。

タブレットを開き、ある動画を流す。

貴「…よし！動画上手く撮れてる。隠し撮りだけど…」

そう。

練習を始める前に立て掛けたタブレットは練習試合を撮るためであり、分析する為だった。

タブレットとワイヤレスイヤホンを接続し、練習試合をみる。

真横からだが、全体的に良く撮れている。

貴(全体的にバランスはいいけど…まだ足りないところがあるなぁー…。

レシーブが安定する練習メニューを考えないと…あとは…____)

そんなことを考えながら、良い所をまとめた後に修正点や自分なりに調べた練習メニューなどを書く作業を始めた。

侑との約束を果たすために…。

………____

そして月曜日の朝練。

貴「あの…少しいいですか？猫又監督」

猫「ん？どうかしたか？」

皆がネットはりをしている時、猫又監督に声をかけ昨日書いたノートを手渡す。

貴「えっと…これ昨日自分なりに分析して書いたものなんですけど…見てもらってもいいですか？」

猫「お、どれどれ…」

そう言いつつ、ノートを見る猫又監督。

こうゆうのって結構緊張する…と思ってると、少しニヤリと笑う猫又監督にドキッとする。

猫「これは昨日の練習試合を見て書いたのか？」

貴「はい！タブレットで動画撮ってたのと、前に書いたノートを見比べながら書きました…。どっかおかしかったですか、？」

恐る恐る聞くと猫又監督は「わっはっは！」と笑い出す。

猫「こりゃあ、凄いやつをマネージャーにしたもんだ！」

貴「？？」

猫「まだ来て数日なのにこんなに描けるなんて凄いぞ！奏。よく見てる証拠さ」

貴「！…あ、ありがとうございます！」

猫「これは少し預かってもいいかね？新しい練習メニューの参考にしたいからな」

貴「え、はい！大丈夫です！」

まさかここまで褒められるとは思ってなかったので、少し涙腺がやられてる僕。

猫「そうだ。奏、今度レシーブ練の時にリエーフに教えてやってくれないか？」

貴「え、いいですけど…教えたことないので上手くできるかどうか…」

猫「ハッハッハ！完璧までにしなくていいさ、多少は成長させないとな。あいつは化けるぞー」

貴「…そうですね。努力します」

猫又監督の元から離れ、ドリンクを作る。

皆が成長出来るように僕も頑張らないと…！

そんな決意をしてる僕を除く男は呟いた。

？「やっと…見つけたよ。俺の演奏者…」